ハリル、失敗の要因は“オシムとの違い”。拘りすぎた欧州化、「日本人」を理解せず【宮澤ミシェルの独り言】

日本代表選出経験も持つ元Jリーガーで、現役引退後は解説者として活躍中の宮澤ミシェル氏が、フットボールチャンネルで新連載をスタートさせる。第1回は、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督解任について語る。(語り手:宮澤ミシェル)

2018年04月12日(Thu)10時20分配信

シリーズ:宮澤ミシェルの独り言
text by 青木務 photo Junichi Ebisawa , Getty Images
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就任当初はハリルの色が出ていたが・・・

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宮澤ミシェル氏がハリルホジッチ監督解任について語る【写真:海老沢純一】

(ヴァイッド・)ハリルホジッチさんが日本代表監督を解任された。最初の報道が出た時は「嘘だろう、この時期はないでしょう」と思っていた。でも同時に「あり得るな」とも。不協和音が聞こえてはいたから。

 例えば『海外から帰って来て時差ボケがあるのに、なんでいきなりフィジカルの練習から始まるんだ。しかもボールも使わないフィジカルから始まるんだ』というような。トレーニングに対する疑問もあったみたいだからね。色々なことが僕の耳にも入ってきていたけど、それはどこのチームでもあると思う。ところが3月のマリ戦、ウクライナ戦でああいう試合しかできなくて。「どうするんだ」、「修正が効かないな」ということで、日本サッカー協会は解任に踏み切ったんだろうね。

 マリ戦の出だしは良かったんだよ。ワールドカップで対戦するセネガルを想定していた中で、いい勉強にはなるなと僕は見ていた。ただ、途中から何もなくなっちゃった。なんで得点が取れないんだとなった時に、コンビネーションが全くない。何も出てこない。どういう風にして日本がやるんだという戦術や戦略が出てこない。それが問題なんだ。

 ウクライナ戦では、なんで中盤にあれだけスペースが空いちゃうんだろうと。相手が攻めてきていて、ボランチの長谷部(誠)と山口(蛍)の間が開いていたら普通はスライドして距離を縮める。もしくは、トップ下の柴崎(岳)が落ちてくる。でも、そういう動きが何もなかった。試合中に修正できないんだよね。

 ハリルホジッチさんはポゼッションじゃダメだ、もっと縦に速くと言ってきた。それで最初の頃は彼の色が出たんだけど、次第になくなってきちゃった。

 一番苦しんだのが選手たち。頑張ってきたけど、『これで大丈夫か』と言い始めちゃった。これは2010年南アフリカワールドカップ直前の時とよく似ている。みんな調子が悪すぎてこのままじゃ勝てないぞ、と。

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