ハリル、失敗の要因は“オシムとの違い”。拘りすぎた欧州化、「日本人」を理解せず【宮澤ミシェルの独り言】

2018年04月12日(Thu)10時20分配信

シリーズ:宮澤ミシェルの独り言
text by 青木務 photo Junichi Ebisawa , Getty Images
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「前向きな気持ちを出していくためにも、今回の決断に至ったと思う」

 キーワードがあって、それがしっかりと浸透した時に日本は力を発揮できるのかなと思う。だからオシムさんのような、オーソドックスだけどちゃんとしたものがあるのが面白いよね。『ボールを追い越し、どんどんスペースに出て行く。それを連動させ継続していくんだ』とね。

 その意味では、(フィリップ・)トルシエさんの時の代表もそう言える。ラインコントロールを緻密にやって、日本にはああいうサッカー、コントロールした戦術的なサッカーが合うなと感じた。

 そういえば、我々はトルシエさんって全然違う監督だと思っていたんだよ。攻撃を教えてくれる監督ということで協会が呼んできたんだけど、それが実際はディフェンスのことばかり、というタイプで。選手をロボット化して、フラット3でやったけど、素晴らしい結果を残した。

 未だに韓国の元代表選手は、あの時の日本が一番強いと言う。全部はめ込まれるし、コンパクトにしているから裏に出ようとしたらオフサイドを取られちゃう。2001年はサンドニで、フランス代表に個人のところで剥がされて0-5と大敗したけど、2002年のワールドカップは一つの組織のもとにベスト16までのし上がった。ベースがある時に日本は強いと思う。

 ロシアワールドカップまで約2ヶ月というタイミングだけど、それでもいいと思う。本大会の相手は120%の力を出して戦わなきゃ勝てない相手だ。そのためには少しでもポジティブに考えて臨む必要がある。そういう前向きな気持ちを出していくためにも、今回の決断に至ったと思うんだ。

▽語り手:宮澤ミシェル
1963年7月14日、千葉県出身。Jリーグ黎明期をプレーヤーとして戦い、94年には日本代表に選出された経験を持つ。現役引退後は解説者の道を歩み、日本が出場した過去5大会のワールドカップを現地で解説している。様々なメディアで活躍。出演番組にはNHK『Jリーグ中継』『Jリーグタイム』、WOWOW『スペインサッカー リーガ・エスパニョーラ』『リーガダイジェスト!』などがある。

【了】

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