「点を取れる」新たな日本のトップ下に。名門移籍で飛躍した森岡亮太の胸中【日本代表当落線上の男たち】

2018年04月17日(Tue)12時30分配信

シリーズ:日本代表当落線上の男たち
text by 元川悦子 photo Getty Images
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「今の日本代表は考えすぎる」

 こうした日々の積み重ねがあって、森岡は3月のマリ戦とウクライナ戦(リエージュ)にも自信を持って挑むことができた。トップ下で先発したマリ戦の攻撃陣は、1トップに大迫勇也(ケルン)、右FWに久保裕也(ヘント)、左FWに宇佐美貴史(デュッセルドルフ)という構成。大迫と久保はブラジル戦とベルギー戦で短時間プレーしただけで、宇佐美とは全く初めて。連係面では多少の難しさを覚えたようだ。

「チームの狙いはクリアになっていたし、自分の役割もお膳立てではなくゴールだった。そこはアンデルレヒトと同じだったので違和感はありませんでした。守備面を含めて、前回よりは代表に適応できている手ごたえも感じました。でもちょっとしたところでタイミングが合わないこともあり、攻撃の持ち味を出せなかった。それが悔しいですね」と森岡は神妙な面持ちで言う。

 マリが想像以上にアグレッシブに来たこともあり、日本は徐々に相手にはがされる場面が増え、チーム全体が機能しなくなっていった。しかも、後半になって中島翔哉(ポルチィモネンセ)が入ってからは、指揮官が「前に蹴り出せ」と強く要求したため、多くの選手が戸惑いを覚える結果となった。

「監督の指示通りにやらなければいけない部分はありますけど、状況しだいで判断していくのは選手として当然のこと。僕を含めて今の日本代表は『どうしたらいいのか』と1つひとつのプレーを考えすぎているのかなと。変に考えすぎるとサッカーはうまくいかない。日本人は良くも悪くも『考えすぎる人種』ですけど、それがプラスに働かない時もあると思いますね」と彼は悔しさをにじませた。

 森岡自身はまだ代表経験が少ない分、どうしてもクラブのようにスムーズにプレーできないところがある。3月の2連戦ではハリルジャパン経験が豊富な山口蛍(C大阪)や原口元気(デュッセルドルフ)でさえも苦悩していたのだから、難しさはなおさらだろう。

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