天野純が磨き上げた「左足1本」へのこだわり。マリノスで目指す「俊さん」の継承

横浜F・マリノスのMF天野純は、12日のガンバ大阪戦で今季2本目となる直接フリーキックでのゴールを決めた。憧れの存在だった中村俊輔を超えるために磨いてきた左足のキックが、ここにきてチームの大きな武器になっている。(取材・文:舩木渉)

2018年05月15日(Tue)17時00分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images
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「今はフィーリングがいい。今後も高い確率で決まるかも…」

天野純
横浜F・マリノスの天野純がガンバ大阪戦で今季2本目の直接フリーキックを決めた【写真:Getty Images】

 スタジアム全体が一瞬どよめき、すぐさま歓喜が沸き起こった。ガンバ大阪のレヴィー・クルピ監督が「今季のベストゴール、一番美しいゴールを決めたということは高く評価してもいい」と絶賛した藤本淳吾の60m級のロングシュートに引けを取らない、あまりにも芸術的なフリーキックが決まった。

 今月12日に行われた明治安田生命J1リーグ第14節の横浜F・マリノス対ガンバ大阪の61分に、そのゴールは生まれた。直前に藤本の一発で先制を許したマリノスは、敵陣ペナルティエリア手前でフリーキックを獲得する。

 ゴールに向かって左寄りで、セットされたボールの前には右利きのウーゴ・ヴィエイラと、左利きの山中亮輔、そして同じく左利きの天野純が立つ。蹴ったのは天野だった。鋭く横にスライスしたボールは、ガンバのGK東口順昭が賢明に伸ばした腕をかすめ、ゴールの左上隅に突き刺さった。

 クロスバーぎりぎりの軌道のボールを蹴られては、どんなGKでもセーブするのは難しい。あれは東口でなくとも、止めるのは至難の業だろう。

「壁の配置をちょっと間違えているのかなと思って…」

 天野が狙ったのは、ガンバが作った4枚の壁の左端に立った選手の頭上だった。「一番端の選手が(最も身長の低い藤本)淳吾さんだったので、その上を狙えば入るかなと思って。そのイメージ通りにいったんで入りました」と、その場面を振り返る。

 ガンバが作った壁には、右からマテウス・ジェズス、ファビオ、長沢駿と、それぞれ186cm、187cm、192cmの長身を武器にする選手が配置されていた。だが、左端の4人目だけは身長173cmの藤本だった。

「今はフィーリングがいいので、あそこ(ペナルティエリア手前)でファウルもらったら、今後もだいぶ高い確率で決まるのかなと思います」

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