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Jリーグ、イニエスタのために異例のルール変更。シーズン中の背番号変更可能に

text by 編集部 photo by Editorial Staff

イニエスタ
ヴィッセル神戸の「8番」ユニフォームを掲げるアンドレス・イニエスタ【写真:編集部】

 Jリーグは30日、理事会において「ユニフォーム要項」の改定を決定したとして発表を行った。

 従来は、「選手番号は事前にJリーグに登録しなければならず、シーズン途中の変更は認めないものとする。ただし、2種トップ可、特別指定選手制度により出場が認められた場合、この限りではない」という規定が設けられていた。この条項がユニフォーム要項から削除される。

 これにより、選手はシーズンの途中でも背番号を変更することが可能となる。改定の理由については、「クラブ経営や強化における選択肢の多様化や自由度の向上を目的としたもの」だとされている。

 事実上、J1のヴィッセル神戸に加入したMFアンドレス・イニエスタのためのルール変更だと言えそうだ。今月24日に行われた入団会見で、イニエスタはバルセロナ時代から使い続けていた「8番」のユニフォームを掲げていた。だが神戸では今季すでにMF三田啓貴が8番を使用しており、従来の規定では今季中はイニエスタが8番を着用することは不可能だった。

 神戸はイニエスタの背番号を8番とした上で、三田の背番号を変更することになると予想される。一人の選手がリーグのルールを変更させるという異例の事態となった。

【了】

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