【岩政大樹×ガーナ戦】西野ジャパンが機能しない理由。不適切な人選、ちぐはぐな動き。本大会へ取り組むべきは?

日本代表は先月30日、国際親善試合でガーナ代表と対戦し0-2で敗れた。この試合ではどんな成果や課題が見つかったのか。2010年の南アフリカワールドカップにも出場し、現在東京ユナイテッドFCで選手兼コーチとして活躍する元日本代表DF岩政大樹に、現役ディフェンダー目線で話を伺った。(分析:岩政大樹、構成:編集部)

2018年06月01日(Fri)11時51分配信

シリーズ:岩政大樹×〇〇
text by 編集部 photo Getty Images
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3バックのメリットとデメリット

吉田麻也 長谷部誠 槙野智章
ガーナ戦では右から吉田麻也、長谷部誠、槙野智章が3バックを組んだ【写真:Getty Images】

 ロシアワールドカップ本大会の初戦まで約3週間というタイミングで迎えたガーナ代表との一戦で、西野朗監督は3バックという新しい戦い方にトライしました。ですが、試合を通じて3バックというシステムのメリットやデメリットがチームにうまく共有されていなかった印象を受けました。

 例えば、ガーナ戦の先発メンバーを見ると、どうしても5バックのようにならざるをえないことがわかってきます。3バックの中央に入った長谷部(誠)選手は、中盤エリアの守備では最大限の力を発揮できますが、ゴール前の競り合いに強いタイプの選手ではありません。

 そうなると相手が蹴ったロングボールなどに対し、左右のセンターバックの選手が競りにいき、長谷部選手がカバーに回る形になるため、ガーナ戦でいえば、吉田(麻也)選手や槙野(智章)選手が、内側にポジションを取らなければなりません。

 すると3バックの左右に生まれるスペースを埋めるため、両サイドのウィングバックの選手も必然的に下がらなければいけないので、5バックのような形になってしまいます。サッカーではどんな形にもメリットとデメリットが存在し、5バックも例外ではありません。

 もちろん5バックで守ることのメリットは、ピッチの横幅を5人でカバーし、その前に立つダブルボランチの選手と、両サイドに開く2シャドーの選手を合わせた9人でゴール前の守備を固められます。

 ところが[5-4]のブロックでゴール前のスペースを消して粘り強く守ろうとすると、前線に1人しか残らないので、相手のセンターバックは常にフリーでボールを持てる状態になります。そうなると多くの選択肢を持った相手に対し、あらゆる可能性を考慮しながら守備をしなければならないため、どうしても遅れ気味の対応を強いられてしまうデメリットが出てきます。

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