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日本代表 6年前

【岩政大樹×コロンビア戦】守備の課題見えづらい特殊な勝利。セネガル戦は「勝ち点1」を確実に【ロシアW杯】

シリーズ:岩政大樹×〇〇 text by 編集部 photo by Getty Images

セネガル戦は「勝ち点1」を意識したバランスで

サディお・マネ
セネガルにはサディオ・マネを筆頭に身体能力に長けた強力なアタッカーが揃っている【写真:Getty Images】

 セネガル戦ではまず「勝ち点1」を確保できるような展開に持ち込みつつ、コロンビア戦のように「勝ち点3」を奪えるチャンスがあれば、勝ち切りにいくゲームマネジメントが必要になります。これまで以上に結果にコミットし、試合の中で目標を達成するために最良の判断を下していかなければなりません。

 そのためには相手の心理や味方の精神状態など、いろいろなことに敏感になることが重要です。その時の状況を的確に把握し、その時に何をすべきか、最適なバランスを見つけていく。常に正しい答えを探って、チーム全体でその答えを揃えていってほしいと思います。

 セネガルはグループHの中で最もそのバランスを探りにくい対戦チームかもしれません。高い身体能力とアフリカのチームには珍しい献身性があります。カウンターは脅威で、相当嫌なタイプのチームでしょう。

 今のセネガルは、自分たちがボールを持っている状態からではなく、相手がボールを持っている状態からサッカーをするチームになっています。中盤にはハイレベルなボールハンターが揃っていて、前線には身体能力に優れたアタッカーも並びます。

 そこで日本にとって重要になるのは「ボールの奪われ方」です。コロンビア戦は相手が10人だったので、比較的自由にボールを持てていましたが、セネガル戦でそうはいきません。そこで攻撃をどのように組み立て、ボールを失ってもいい場所とダメな場所をハッキリさせておかなければ、悪い奪われ方をしてすぐにピンチに繋がってしまいます。時間帯や流れによっても判断を変えていくべきでしょう。

 コロンビア戦の後半、日本は積極的に縦パスを打ち込んで攻撃を仕掛けました。それはコロンビア戦の後半には有効な戦いだったと思います。しかし、セネガル戦はまた別の試合です。積極的であることは大切ですが、戦い方は常に相手を見ながら、「勝つため」から逆算して判断すべきです。決して「当たって砕けろ」にならないように注意して戦ってほしいと思います。

 逆に日本のボールの奪われ方が悪くなければ、4-4-2のゾーンを組んでしっかりと相手の攻撃を遅らせ、意図したところに人とボールを誘導して、ボールを奪うことはそれほど難しい相手ではありません。まずは「勝ち点1」の確保を念頭に、何をすべきで、何をしてはいけないのか、チームとしてしっかりと整理していくことが重要になるのではないでしょうか。

(分析:岩政大樹、構成:編集部)

【了】

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