フランスとデンマークが演じた忖度試合。ブーイングは必至、両者の思惑通りに進んだ魔の90分間【ロシアW杯】

フランス対デンマークの一戦は、今大会初のスコアレスドローに終わっている。お互いに引き分けで十分という気持ちが表れた試合は、見る者の期待を裏切る結果となってしまった。まさに忖度試合、そう呼ばれてもおかしくはないほど、内容は悲惨なものだったのである。(文:小澤祐作)

2018年06月27日(Wed)8時20分配信

text by 小澤祐作 photo Getty Images
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デンマークはリスクを恐れ引き気味に

デンマーク代表
デンマークは試合開始からリスクを恐れ守りに入った【写真:Getty Images】

 試合終了のホイッスルが鳴り響くと、ルジニキスタジアムはブーイングの嵐に包まれた。

 現地時間26日に行われたロシアワールドカップ・グループリーグC組第3節、デンマーク対フランスの一戦は、見る者の期待を裏切る結果となってしまった。

 すでに決勝トーナメント進出を決めていたフランスは、ペルー戦から先発メンバーを6人変更。ポール・ポグバを筆頭に、すでにイエローカードを1枚受けている選手を控えにし、代わりにスティーブン・エンゾンジやトマ・ルマルといったメンバーを先発とした。さらに怪我の影響でここまで出番のなかったジブディル・シディベを起用し、コンディション調整を図るなど、決勝トーナメントを見据えての先発メンバーとなっていた。

 一方のデンマークは負ければ敗退の可能性、引き分け以上で決勝トーナメント進出という状況の中、試合に臨んだ。先発メンバーにはクリスティアン・エリクセンやアンドレアス・クリステンセンといった主力メンバーが顔を揃えている。

 前半、デンマークはフランスに勝利すれば首位通過が決まるという状況にあったが、万が一を想定してか、少し下がり気味で試合に入った。それに対しレ・ブルーはアントワーヌ・グリーズマン、ルマル、ウスマンヌ・デンベレを中心としたサイド攻撃でチャンスを作り出そうとボールを動かしていた印象だ。

 しかし決定機を多く作れなかった。フランスはボールを回し相手の隙を伺っていたが、強固な守備を誇るデンマークはなかなか崩れない。レ・ブルーは前半終了時点で5本のシュートを放ったが、枠内に飛んだのはわずか1本。両者ノーゴールのまま、後半へ入ることとなった。

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