抽象的な言葉で選手を鼓舞
次期日本代表監督就任の報道も飛び出したユルゲン・クリンスマン氏。ドイツでは、何よりもまず「モチベーター」として評価される。
同氏のオーストラリア代表監督就任の可能性を報じた昨年12月5日付の『シュトゥットガルター・ツァイトゥング』電子版は、記事中で次のように記している。
「クリンスマンについて、いずれにせよオーストラリア人たちは、チームの中に偉大なモチベーターを持つことになるだろう。彼のスピーチは伝説的だ。彼のインパルスはドイツサッカーの飛躍に決定的に貢献した」
自国開催となった06年のワールドカップで、ドイツ代表を率いたクリンスマン氏。大会中のロッカールームでは、「ポルディ、胸を張れ」といったような抽象的な言葉を用いつつ、代表選手たちを鼓舞しては母国を3位に導いた。
17年7月11日付の『シュピーゲル』電子版は「彼のインパルスはレーブの時代の基礎の一部である」と記している。ドイツ大会が終わると、ヘッドコーチのヨハヒム・レーブが新たに代表監督に就任。それからロシアの地で砕け散るまで、「レーブの時代」は栄光を享受した。ブラジル・ワールドカップで優勝したドイツ代表の礎を築いたのは、クリンスマン氏の「スピーチ」とする見解がある。
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