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武藤嘉紀加入のニューカッスル、世界屈指の本拠地St.ジェームズ・パークについて知るべき10のこと【編集部フォーカス】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

120年以上にわたって同じ場所で築かれた歴史

セント・ジェームズ・パーク
1904年ごろにセント・ジェームズ・パークで行われたタインウェア・ダービーの様子【写真:Getty Images】

 セント・ジェームズ・パークは正式に開場した1892年よりも前から、ずっと同じ場所で歴史を見つめ続けてきた。ニューカッスル・ユナイテッドが使用を始めたのが1892年で、1880年からサッカー場として利用されていた。最初のクラブはニューカッスル・レンジャーズFCだった。

 その後、ニューカッスル・ウェスト・エンドが1886年から1890年にかけて使用し、同クラブの経営が立ち行かなくなったことでニューカッスル・イースト・エンドに吸収合併されて“ユナイテッド”となった。それによってセント・ジェームズ・パークの賃貸権も合併後のクラブに引き継がれた。

 スタジアムのある丘には1844年まで処刑台が設置されていたこともあり、最初に作られたゴール裏スタンドは「絞首台への門」の意味を持つ「ギャロウズ・ゲート(Gallowgate End)」と呼ばれる。1899年にはゴール裏の片側だけで立ち見ながら3万人の収容能力があった。

 クラブの発展とともにスタンドも増設され、1905年には立ち見で6万人を収容する巨大スタジアムに。20世紀中は増改築や移転問題で度々地元住民や自治体と揉めたが、1998年から2000年にかけての増築を経て現在の形になった。極端に左右非対称なのもこのスタジアムの特徴になっている。

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