G大阪、逆襲なるか。宮本監督が描く青写真。前任者の“負の遺産”を好転させるには?

ガンバ大阪は、宮本恒靖監督就任後初の勝利を手にした。それでも順位はいまだ降格圏内の17位。宮本監督のもと、チーム状態をあげることができるのか? その鍵は指揮官が「仙台戦の後」と口にした理由とは。(取材・文:藤江直人)

2018年08月14日(火)9時00分配信

text by 藤江直人 photo Getty Images
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「全員のハードワークでつかんだ勝利」

アデミウソン
後半ATのアデミウソンのゴールにより勝利したガンバ大阪【写真:Getty Images】

 後半アディショナルタイムの最後に決まった、FWアデミウソンの劇的なゴールでもぎ取ったガンバ大阪の白星が呼び水となったのか。一夜明けた11日に行われた明治安田生命J1リーグ第21節の残り8試合で、前節の段階で15位以下にあえいでいた他の3チームも全勝した。

 最下位の名古屋グランパスは鹿島アントラーズを力でねじ伏せ、16位のサガン鳥栖は復活した堅守で浦和レッズを零封。それぞれ今シーズン初の3連勝と2連勝をマークすれば、15位だった横浜F・マリノスは湘南ベルマーレとの神奈川ダービーを制して連敗を3で止めた。

 新体制になって4試合目にして初めて、レヴィー・クルピ前監督体制から通算すると9試合ぶりとなる白星を手にしたガンバは結局、17位のまま変わらなかった。サガンが残留圏の15位へ抜け出した一方でV・ファーレン長崎が16位に、柏レイソルが14位にそれぞれ後退した。

 13位のマリノスから最下位のグランパスまで、勝ち点4ポイント差に6チームがひしめき合う未曽有の大混戦となってきたJ1残留争い。しかも、台風12号の影響でマリノスとグランパスは消化試合がひとつ少ない。そのグランパスとガンバの勝ち点差は、わずか1ポイントしかない。

 いつまでも勝利の余韻に浸っていられないことを、誰よりも理解していたのだろう。昨シーズンまで5年間ガンバを指揮した長谷川健太監督に率いられ、2位につける好調のFC東京を2‐1で撃破した10日の試合後の公式会見。ガンバの宮本恒靖監督は自らを律するように、静かな口調で前を見すえた。

「全員のハードワークでつかんだ勝利。サポーターにも勝利を届けたかったので、本当にいい結果だったと思いますけど、1試合しか勝っていないので。次へ向けてしっかりやっていかないといけない」

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