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CLでは戦えない? ドルトムントに漂う苦難の予感。2部に辛勝は想定内も…完成形も期待薄

ドルトムントは現地時間20日、ドイツ杯1回戦で2部のSpVggグロイター・フュルトと対戦して2-1と勝利した。今季の公式戦初戦だけに苦戦は想定内だったものの、チームのポテンシャルはチャンピオンズリーグを戦うレベルにはないことを予感させた。(文:本田千尋【ドイツ】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

チームを救った中国からの新参者

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アクセル・ヴィツェル【写真:Getty Images】

 何せ未完成なのだ。相手が2部所属でも、苦戦は驚くべきことではない。8月20日に行われたDFBポカールの1回戦。ボルシア・ドルトムントは、延長後半の終了間際のマルコ・ロイスの決勝弾で、ようやくSpVggグロイター・フュルトを振り切った。スコアは1-2。辛勝だった。

 試合開始からギアを上げてフュルトのゴールを目指したドルトムントだったが、訪れたいくつかの決定機をモノにできず、前半を0-0で折り返す。飛ばし過ぎたためか、後半に入って全体が間延びしてくると、フュルトにシュートまで持って行かれる場面が増えてくる。一方で前半と同様、その間に訪れた数々のチャンスを決め切れない。

 60分、クリスティアン・プリシッチのシュートは左のポストに嫌われ、75分にはマフムート・ダフートの縦パスを受けたロイスがGKと1対1の場面を迎えるが、ここも決め切れず。チャンスをフイにし続けるドルトムント。

 すると77分、フュルトに先制弾を食らう。漂うジャイアントキリングの気配――後半のアディショナルタイムも5分に届こうとしていた。嫌なムードを払拭したのは、中国からやってきた新参者。ロイスが左から上げたクロスを、アクセル・ヴィツェルが右足ダイレクトで叩き込んだ。

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