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Jリーグ 6年前

トーレスが得点を奪うためにやり続けたこと。ボックス内でフリーに、点取り屋の本能と計算

明治安田生命J1リーグ第24節が26日に行われ、サガン鳥栖はガンバ大阪に3-0で勝利した。16位と17位。残留争いのライバル同士の対戦で、フェルナンド・トーレスがリーグ戦初ゴールを記録している。(文:青木務)

text by 青木務 photo by Getty Images for DAZN

味方のゴールをお膳立て

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リーグ戦初得点を記録したフェルナンド・トーレス【写真:Getty Images】

 サガン鳥栖は公式戦2試合続けて3得点を奪い、クリーンシートも達成した。要所で得点を挙げる中で、フェルナンド・トーレスにも待望のリーグ戦初ゴールが生まれている。

 前半から鳥栖は最前線のトーレスを効果的に使う。元スペイン代表がロングボールを競ると、味方がセカンドボールを拾う。トーレスを孤立させることなくチームとして前進して行った。そして、48分にはスコアを動かす。小野裕二がゴール前でボールを持つと、トーレスがスッと降りる。パスを引き出すと小野の右足に丁寧に返す。小野のシュートは相手に当たってゴールへ吸い込まれた。

 トーレスは50分、右からのクロスを頭で合わせた。これは枠に飛ばせなかったが、攻撃の起点として絡んでいる。このシーンを巻き戻すと、中盤で前を向いたトーレスから金崎夢生へパスが出る。作り直して最後は藤田優人のクロスを背番号9がヘッドという流れだった。

 59分、鳥栖が追加点を奪う。ゴールキックをトーレスが頭で落とすと金崎が受ける。リターンを受けたトーレスはタイミングを計ってパス。金崎はキレのあるターンでゴールを向くと、左足で狙いすましたシュートを決めて2-0とした。ゴールキックから2人だけで得点に持ち込むなど、強烈な『個』が融合した場面だった。

 そして試合終盤、ついに“その瞬間”が訪れることになる。

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