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日本代表 6年前

森保ジャパン初陣はここを見よ! ロシアW杯“不遇”のリオ五輪世代が新たな中心となるには?

text by 河治良幸 photo by Getty Images

ロシアで出番なし。大島僚太が見せるべき資質

大島僚太
ロシアW杯では出番がなかった大島僚太【写真:Getty Images】

 まず注目したいのが大島僚太(川崎フロンターレ)、植田直通(セルクル・ブルッヘ)、遠藤航(シントトロイデン)というロシアW杯の最終メンバーに選ばれながら出番のなかった3人。本来はここに中村航輔(柏レイソル)が加わるずだが、周知の通り短期間で二度目の脳震盪から回復途上であり、クラブでも復帰できていない。それは残念だが、今回は3人の選手が合宿からいかにアピールしてその後の主力定着につなげて行くか興味深いところだ。

 大島は事前合宿の時点では西野朗前監督にもポテンシャルを高く買われており、テストマッチのガーナ戦とスイス戦ではボランチのポジションでスタメン出場し、敗戦の中でもそれなりのパフォーマンスは見せていた。

 しかし、その後コンディションを崩して練習が別メニューになる日もあり、西野監督が好感触を得たとされるパラグアイ戦では柴崎岳と山口蛍が起用されると、そのままポジションを失い、本大会の1、2戦はもちろん控え組が中心だったポーランド戦すらチャンスをもらえなかった。

 大会後キャプテンの長谷部誠が代表を引退し、柴崎が招集を見送られたことで、当然ながら初陣となるチームの中核を担うべき選手だ。森保監督は「最初から招集した選手をコアなチームだとは思っていません」と説明しているが、ここでしっかりと存在感を示すことができれば今後も主力を担って行く選手として印象付けることはできる。

 今回はロシアW杯の候補として事前合宿に招集されながら怪我で離脱となったベテランの青山敏弘、タイプこそ違うが最終メンバーから惜しくも外れた三竿健斗、そして山口が本職のライバルになってくるが、主体性を持って新チームを引っ張るぐらいの意識で臨んで欲しいところだ。

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