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日本代表 6年前

森保ジャパン初陣はここを見よ! ロシアW杯“不遇”のリオ五輪世代が新たな中心となるには?

text by 河治良幸 photo by Getty Images

植田はベルギーでの経験を生かせるか

植田直通
今季よりベルギーで活躍する植田直通【写真:Getty Images】

 大島は引き続き川崎で奮闘しているが、植田と遠藤はロシアW杯後に環境を変えるという決断に出た。二人が欧州挑戦の足がかりとして選んだのはベルギー。

 植田が加入したセルクル・ブルッヘはASモナコの配下にあり、ここで活躍すれば欧州5大リーグの1つであるリーグアン挑戦の道が開けるという期待もある。まずは新天地で日本人センターバックの力を証明したいところだが、ここまでリーグ戦2試合に先発、1試合に途中出場して植田のプレー中に喫した失点は1ということで、上々のスタートを切っている。

 ベルギーというと組織的なインテンシティーは確かに欧州のトップリーグより1つ落ちるが、FWには近い将来ビッグクラブにステップアップしそうな怪物級のFWがひしめいており、先日のアントワープ戦はジョナサン・ボリンギというコンゴ民主共和国代表の大型FWと対等にマッチアップしていた。

 日本人選手の中でもセンターバックは欧州での活躍が難しいポジションとされてきたが、プレミアリーグのサウサンプトンで活躍する吉田麻也に続く扉を開いていけるか注目される。もっとも同じベルギーのシントトロイデンでは東京五輪世代の冨安が継続的に出場しており、植田にも刺激になっているはず。

 今回は吉田に加えて鹿島の元同僚である昌子源も怪我で招集対象から外れており、守備陣の中心を張っていける存在であることをアピールしていく必要がある。ホームの親善試合ではあるがFWの選手は比較的、本来の能力に近いものを発揮してきやすい。

 チリ代表ではエースのサンチェスやバルガスの招集が見送られたが、本田圭佑のパチューカでのチームメートだったアンヘロ・サガル、スピードのあるマルティン・ロドリゲス(プマス)など売り出し中のアタッカーをしっかりと封じてアピールしたい。

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