フットボールチャンネル

地震を振り返る槙野智章、「代表選手として何ができるか」を強く意識

text by 編集部 photo by Getty Images

槙野智章
槙野智章【写真:Getty Images】

 日本代表のDF槙野智章が7日、報道陣にコメントを残した。

 本来であれば札幌ドームでチリ代表と対戦するはずだった日本代表だが、北海道胆振東部地震が発生した影響で中止となり、この日は練習に取り組んでいる。

 槙野は地震発生時について、「ものすごい音とものすごい揺れで一斉にみんなが部屋から飛び出しまして、廊下に自然にみんなが集まってですね、どうしようってパニック状態ではありましたけど、ホテルのアナウンスのもと、貴重品を持ってですね、下の大部屋に集まることを指示されました」と説明。「ホテルに泊まっている一般の方々も同じ階段で下りたので、大丈夫ですかってことを話しながら。そこで電気も止まってましたので、エレベーターで動くこともできなかったんでね」と、宿泊していた20階から下りたことを振り返った。

 日本代表はこの日の練習のあと、ファンと記念撮影を行っている。

 槙野は、「置かれている状況を理解して、代表選手として何ができるかっていうことの発信とプレーを見せて、被災された方々にメッセージを届けていければいいかなということを個人的には思っています」と語り、「被災された方々にも関わらず、ピッチに来て僕たちにエールを送ってくれている北海道の方々に対して、少しでもサッカーを見てどれだけ元気を与えられるか分からないですけど、最後にああやって触れ合う時間の中で、一緒に写真を撮ったり、一言二言話すことで一歩踏み出せる勇気を持ってもらえるようなね、きっかけを作ってもらえればいいかな」と話した。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top