Jリーグを熟知する森保監督の強みとは? 国内組12人出場、力を引き出す絶妙な“さじ加減”

2018年09月12日(Wed)8時05分配信

photo Shinya Tanaka
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森保一
森保一監督【写真:田中伸弥】

【日本 3-0 コスタリカ キリンチャレンジカップ2018】

 日本代表は11日、キリンチャレンジカップ2018でコスタリカ代表と対戦し3-0で勝利した。

 ロシアワールドカップにおける日本代表は、主力のほぼ全員が海外組だった。その面々が不在だったとはいえ、コスタリカ戦のスタメン11人のうち7人が国内組。Jリーグを熟知し、選手個々の特性も把握している森保一監督の強みが発揮されたと言えるのではないか。

 2012年、2013年、2015年と、森保監督はサンフレッチェ広島をJリーグの頂点へと導いている。特に、2ステージ制で行われた15年は最多得点・最少失点という偉業を成し遂げ、年間勝ち点1位の座にもついている。抜群の安定感と爆発力も兼備した当時のチームは、リーグの歴史においても屈指の強さを誇った。

 攻守に隙のない集団を作り上げた森保監督は、選手の特徴を見極め、引き出すことに長けている。国内屈指の育成組織から輩出される優秀な若手を鍛え、他クラブから補強した実力者を成長させることで重要な戦力へと引き上げた。例えば浅野拓磨は森保監督体制で台頭し、一気に海外移籍へと駆け上がった。また佐々木翔はヴァンフォーレ甲府から獲得し、すでに見せていたポテンシャルを完全に開花させている。

 今回のコスタリカ戦でも、日本代表は3得点無失点と安定感のある戦いを披露した。ビルドアップのミスからヒヤリとする場面こそあったが、全体としてリスクマネジメントは怠らなかった。ボランチの関係にしても例えば遠藤航がボールにアプローチに行けば、青山敏弘は中央でバランスを取るなど、無闇に中央のエリアを空けることがなかった。

 そして、ボールを奪えば素早く縦につけ、常に得点を奪うことを目的としたサッカーを展開。タイミング良く加速するため、攻撃の選手もいい状態でプレーできた。中島翔哉や堂安律が『個』を打ち出し、南野拓実がボールに関与する機会が多かったのもそのためだろう。

 快勝に終わったコスタリカ戦で、注目を浴びたのは活きのいい海外組だったかもしれない。だが、青山や小林悠、短時間の出場ながらゴールを奪った伊東純也など国内組も勝利に貢献したのは言うまでもない。

 指揮官が規律をもたらし、方向性を示すことで選手たちはより思い切ってプレーできる。コスタリカがベストな状態で臨んできたわけではなく、想定を超えるような脅威はなかったかもしれない。それでも、国際試合で多くの国内組が高いパフォーマンスを示したことはポジティブに捉えたい。

 Jリーグを熟知する森保監督は国内組の力を見極め、信頼して起用。そして、タスクを与えつつ持ち味の発揮も求めた。指揮官の絶妙なさじ加減が、彼らの力を引き出させたと言える。

【了】

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