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長谷部誠、今季リーグ戦未出場も「まだチャンスはある」と意欲。香川真司とは「励まし合いながら…」

text by 編集部 photo by Getty Images

長谷部誠
長谷部誠【写真:Getty Images】

 フランクフルトは現地時間14日、ブンデスリーガ第3節でボルシア・ドルトムントと対戦し、敵地で1-3と敗れた。ベンチ入りしたものの出番がなかったMF長谷部誠が、試合後にコメントを残している。

 長谷部は今季リーグ戦でまだ出場機会がない。それでも、初のベンチ入りで一歩前進したと言えるかもしれない。

 4バックに変更したフランクフルトについて長谷部は、「最初の2試合でうまくいかなくて、監督が好んで使う選手の中に、自分がなかなか入っていけないかなっていうのはもちろん感じている」とのこと。それでも「監督とはそういう話はしています。まだ自分に足りないものをっていうのをしっかり練習で見せていけば、チャンスはあるんじゃないかなと思います」と、ポジション獲得に意欲をのぞかせた。

 監督が好むボランチは、「とにかく走れて、相手を潰せて、という(選手)」と長谷部。「ただ、自分の強みはボールに触ってチームを落ち着かせてとかいうところだと思う」と分析し、だからこそ「今日の試合なんかはそういうところでうまくいっていないと感じたので、チャンスを与えられればやれるっていう部分もある」と感じている。「とにかく我慢しながら、来るチャンスをしっかりつかみたいなという状態ですけど」と語った。

 ドルトムントでベンチ入りしなかった香川真司とは、試合後に話をしていた。長谷部によると、「お互いの近況とか、いろんな話をしました」。香川も難しい状況にあるが、長谷部は「ドルトムントでメンバーに入らないのと、フランクフルトで試合に出ないっていうのは次元が違うので…。ドルトムントの方が競争は激しい」と笑顔を浮かべた。

 それでも香川にもチャンスが訪れるというのが長谷部の見解だ。「今日の試合を見ていても、ドルトムントのチームに何が欠けているかっていうのは見ている人は感じると思うし、彼も同じように我慢のしどきかもしれないですけど。そのへんは励まし合いながら、そんな話をしていました」。

 フランクフルトはまもなくヨーロッパリーグが開幕する。試合数が増えれば、アピールの機会は増えるはずだ。長谷部は「連戦なので。ケガ人も結構多くて、こういう中でチャンスは来ると思うので。そこで来たチャンスをしっかりと…。そこで見せなければ次はないと思う。それはいつ何時、こういう世界にいればあることだと思いますけど」と、覚悟を決めている。

 フランクフルトは20日、DF酒井宏樹が所属するフランスのマルセイユと対戦する。

(取材:本田千尋【ドルトムント】、文・構成:編集部)

【了】

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