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香川真司 6年前

香川をトップ下にすべき理由。模索続くドルトムント、新たな組み合わせを試すその価値

text by 本田千尋 photo by Getty Images

香川の出場はあるか?

香川真司
香川真司は出場するのか?【写真:Getty Images】

 ホッフェンハイム戦での中盤は、ダブルボランチがアクセル・ヴィツェルとマフムート・ダフート、そしてトップ下に香川真司でスタートした。そして60分にダフートがトーマス・ディレイニーと交代。70分に背番号23が下がるまで、中盤は香川、ヴィツェル、ディレイニーの3人でプレーした。

 この香川、ヴィツェル、ディレイニーの組み合わせは、今季初のことである。ニュルンベルク戦の中盤が、ロシアワールドカップを戦った日本代表、ベルギー代表、デンマーク代表の3選手による構成でスタートする可能性はありそうだ。ミッドフィールドの強度を保ちつつ、創造性やボールを動かしていく力を中盤に求めるならば、10分間に止まらず、一定の時間を与え、この組み合わせを試す価値はあるのではないか。また、ゲッツェと同様にホッフェンハイム戦でベンチ外だったユリアン・ヴァイグルが、そこに絡んでくる可能性もある。

 会見でファブレ監督は、敵のカウンターを未然に防ぐため、いらないボールロストを避けることを強調。

「土曜日(ホッフェンハイム戦)、我々は不必要に多くのボールを失った。その点は改善しなければならない」

 ボールロストからのカウンターを警戒するあたり、スタイルという点では、引き続きポゼッション型の[4-2-3-1]でニュルンベルク戦に臨むことになりそうだ。FW陣では、まだパコ・アルカセルの起用が不可能。誰かを0トップ気味に配置し、スペースを作り出す動きを託した上で、マルコ・ロイスとクリスティアン・プリシッチの両翼がどんどんサイドアタックを仕掛けるのが良いのではないか。

 そして香川はトップ下で舵を取り、2列目から得点を狙っていきたいところである。

(取材・文:本田千尋【ドイツ】)

【了】

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