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日本代表 6年前

韓国メディアが見た日本対ウルグアイ。「圧倒」への驚きと、燃える宿敵への対抗心

text by キム・ドンヒョン photo by Shinya Tanaka

驚きと対抗心。アジアカップでの日韓戦実現に高まる期待

 この試合で何よりも驚いたのは日本の快進撃だった。幾度となくウルグアイが追いすがるも、それを振り切り、しっかりとゴールを積み上げて勝利を手に掴んだ日本の戦いぶりに驚かされた。韓国のファンにも大きな印象を残したに違いない。

 韓国メディアもすばやく反応した。経済紙『マネートゥデイ』を含む多くのメディアは「韓国に負けたウルグアイ、日本にも負けた」とウルグアイの2連敗に言及した。FIFAランキング5位につける南米の強豪を窮地に追い込んだ日韓両国にフォーカスを当てている。

 さらに日韓揃っての成長に言及したメディアもある。韓国大手スポーツ紙『スポーツソウル』は「ワールドカップ直後、韓国と日本がまるで競っているかのように成長を見せている」と伝えた。同紙は「この成長ぶりが続けば、来年1月のアジアカップで実現するかも知れない日韓戦に要注目だ。上昇ムードの両国の衝突もありえる」と日韓戦を期待するような報道をした。

 日本の結果を真摯に受け止めるべきと主張するメディアもあった。大手オンラインスポーツメディア『OSEN』は「時差ボケなどで体調が万全ではないとはいえ、ウルグアイに勝ったのは誇らしかった。(中略)だが日本は時差にほぼ適応しているウルグアイを圧倒した。シュート数からボールポゼションも日本が上回った」とし「アジアカップでぶつかるべき相手の日本が、このような結果を収めたことは緊張感をもたらしている」と韓国代表の奮起を促した。

 日本は依然として韓国にとって最大のライバルだ。同じ相手に両国とも勝利と同じ結果を残したが、厳密に内容は少し異なる部分があったのも事実。そしてこの戦いぶりがアジアカップでのベースになるのも間違いない。韓国メディアの声にも理屈が通っている。

(文:キム・ドンヒョン【韓国】)

【了】

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