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圧巻の破壊力。ドルトムントが見せつける5戦22得点。欧州屈指の守備組織に挑む準備は、整った

text by 本田千尋 photo by Getty Images

守備組織がもたらした得点

 シュトゥットガルト戦で顕著だったのは、ドルトムントの守備組織が、中断期間に入る前に比べてさらに成熟していたことだ。組織的な守備が向上。ボールを持っていない時の選手同士の距離感が良く、プレッシングの連動性も向上していた。

 マヌエル・アカンジが負傷離脱して、DFラインは右からウカシュ・ピシュチェク、アブドゥ・ディアロ、ダン=アクセル・ザガドゥ、アクラフ・ハキミの急造4バックとなった。だが、ドルトムントは安定したボール・ポゼッションを実現。ボールを持っていない時だけでなく、持っている時の距離感も良ければ、多少のボールロストはすぐに回収することができる。

 もちろんシュトゥットガルトが監督交代間もなく、攻守両面において完成しているとは言い難く、比較的守りやすかった点はある。しかし、序盤からボールを上手く回収し続けたことで、ドルトムントは、サンチョの先制弾に繋げることができた。アルカセルの3点目に繋げたショートカウンターも、しっかりとした守備組織がもたらしたもの、と言えるだろう。

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