U-19日本が掴んだ世界への切符。潜在能力は『黄金世代』以上? アジア制覇は至上命題

2018年10月29日(Mon)12時20分配信

text by 元川悦子 photo Getty Images
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黄金世代をも超えうる

 今回のスタメンの半数が彼ら2人のようにU-17代表から上がってきた選手たちだった。かつて日本サッカー協会の西野朗技術委員長が「2000年世代は79年生まれの黄金世代を超えるかもしれない」と前向きにコメントしたことがあったが、2点目に絡んだ久保と宮代はまさにその有力な該当者。東京五輪世代(97~2001年生まれ)の下の方がそれだけタレント揃いなら、五輪代表争いはより激化する。今後の日本代表強化を考えても望ましいことだろう。

 今回キャプテンマークを巻く齊藤未月(湘南)が「僕たちがこの大会でもワールドユースでも優勝して、(東京五輪代表の)上の世代じゃなくて、僕たちが中心になってやれればいい」と語気を強めたように、彼らは野心に満ち溢れている。指揮官も「こいつらはムチャクチャ明るい」としばしば口にしているが、その雰囲気も彼らの強みに他ならない。そこは自信にしていい点だ。

 影山ジャパンは世界切符獲得にとどまらず、アジア連覇を一大目標に掲げている。仮にそれが達成されれば、日本サッカー界にとっても大きな偉業となる。

 現U-19日本代表の秋葉忠宏コーチが参戦した95年ワールドユース(カタール)以降、日本は97年マレーシア、99年ナイジェリア、2001年アルゼンチン、2003年UAE、2005年オランダ、2007年カナダと7大会連続で世界に赴き、暗黒の10年を経て2017年韓国大会で国際舞台復帰を果たしたが、アジアを制覇したのは昨年韓国に行った堂安律(フローニンゲン)や冨安健洋(シントトロイデン)らだけ。小野伸二(札幌)を擁し、99年ナイジェリアで準優勝した黄金世代と言えども、アジア予選は韓国に敗れて2位にとどまった。それだけアジアでタイトルを取るのは難しいのだ。

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