タレント豊富な中盤の構成は…

【MF】
9月 青山敏弘、山口蛍（→天野純）、大島僚太（→守田英正）、三竿健斗、伊東純也、中島翔哉、南野拓実、伊藤達哉、堂安律
10月 青山敏弘、柴崎岳、遠藤航、三竿健斗、伊東純也、中島翔哉、南野拓実、原口元気、堂安律
11月 青山敏弘、柴崎岳、遠藤航、三竿健斗、伊東純也、中島翔哉、南野拓実、原口元気、堂安律

　9月から10月でロシアワールドカップ組から柴崎と原口が入ってきたが、10月と11月でメンバーの変更は1人もなかった。合宿中の紅白戦なども見極めた上で、森保監督が10月のメンバーに満足しているということだろう。ボランチの4人はバランスが取れており、それぞれ攻守両面で貢献できるなど、異なる持ち味がある。

　現時点でのファーストセットはウルグアイ戦に先発した遠藤と柴崎だが、後者は所属クラブで苦しい状況にある。青山は森保監督の戦術を熟知し、パフォーマンスも十分に計算できるため、2人の起用は流動的だ。

　一方で三竿の成長が著しく、鹿島が決勝に進んだAFCチャンピオンズリーグでも存在感を発揮しているため、アジアカップに向けてさらに評価を高めていくはず。基本的に青山か柴崎、遠藤か三竿という組み合わせになるが、ゲームメークより効率的なトランジションや守備の強度が求められる試合では遠藤＆三竿というセットも有効だ。

　2列目は中島、南野、堂安の「NMD」が森保ジャパンの看板になりつつあるが、ロシアワールドカップ組の原口もコンディションを上げてきており、攻守の切り替わりが早い試合展開になるほど重要性が高まる。

　伊東も同じ右サイドの堂安にない縦への推進力があり、多様な組み合わせが強みになりそうだ。ただ、他のロシアワールドカップ組も含めて最もタレントの充実したポジションでもある。この5人をベースに置きながらも、クラブなどで著しい活躍があれば森保監督も入れ替えを検討するだろう。