「何十年とミシャ監督がいるわけじゃない」。札幌・野々村社長が語る次世代へのクラブ運営【インタビュー】

2018年12月05日(Wed)10時00分配信

text by 植田路生 photo Getty Images
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「モウリーニョ的にやれば勝てる。それもありだけど…」

── ピッチ内ではどうでしょう? レベルは上がっているとは思いますが、課題があるとすれば。

「もっと魅力を高めていってほしいとは思う。国内で勝つことを考えたら、それなりに戦力があるチームが、モウリーニョ的にやれば勝てる。戦力がなくても、モウリーニョっぽくやっていけばなんとか残留できる可能性もある。それはそれで、サッカーの世界だからありなんだけど……。もっと楽しませてやろう。これしか戦力ないけど、俺たちはこういう風に、攻撃的にクリエイティブにやるんだ、というチームが少ないと思う」

── お金のない地方クラブが守りを固めて勝ち点を死守するのは悪いことではないと思いますが。

「もちろん。それは1つの正義だし、絶対に否定しない。ただ、サッカーが日本人だけ、国内だけのスポーツならいいよ。現実問題そうじゃない。ワールドカップを含めて世界と戦わないといけない。国際大会で、あんなにでかくて速い奴らにどう対抗するか。組織と守備力だけで戦って、なんとかなると思わない。

 だから、そこそこお金のあるクラブが、もうちょっとそういうトライをした方がいいと思う。川崎フロンターレと名古屋グランパスはチャレンジしていると思うけれど、守りを固める下位チームのサッカーをお金のあるクラブがもっと攻撃的なサッカーで撃破するようにならないと」

── 目の前の戦いだけに固執していてはレベルアップは難しいと?

「難しい問題。落ちないようにする、リーグ優勝して15億円を獲りにいく。国内での競争やビジネスを考えたときに、これは無視できない。ただ、発想の転換がないと早い段階ではヨーロッパに追いつけない。10年後にヨーロッパの選手と同じフィジカルに日本人がなる?」

── 難しいですね。

「だったら違うトライをしない限り追いつかないわけで。例えば、パスして走って、みたいな、ヨーロッパのチームができないようなスピーディーなサッカーが日本人にはできるかもしれない。そういうトライを多くのクラブがするとか」

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