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鎌田大地「僕が良ければこのチームは勝てる」。シント・トロイデンで取り戻した自信【独占インタビュー】

text by 舩木渉 photo by Getty Images, Wataru Funaki

21歳でドイツ挑戦「一番変わったのは…」

鎌田大地
鎌田大地は2トップの一角に入ってJリーグ時代よりもたくましいプレーを見せるようになった【写真:Getty Images】

――フランクフルトでの1年は出場機会をなかなか得られず、苦しいことも多かったと思います。

「僕としては欲していないというか、いらない経験だったと思いますけど、悪い経験ではなかったとも思います。ドイツに行って、もちろんスタメンで試合に出るつもりでしたし、僕自身は全然できるものだと考えていました。実際にチームに入ってみても『試合に出られる』と思っていましたし。でもあの1年がなくて、もしフランクフルトでプレーしていなかったら、今ベルギーリーグに来てもこれだけの結果を残せていない。だからこそ、よりレベルの高いリーグでプレーしていた経験はすごく大きかったんだなと思います」

――想像以上にブンデスリーガやフランクフルトのレベルは高かった。

「いろいろ難しい部分は出てきましたね。さらに自分が試合に出られなくなるようなシチュエーションになっていったのかなと。僕が出ている試合はチームも良くなくて、僕が出なくなってからチームは結果を残し始めました。移籍市場の最終日にいい選手がポンポン入ってきたり、だんだん難しい立場になっていきました」

――そういう苦しい状況でもブンデスリーガのレベルを1年間体感して、ヨーロッパで生き残るうえで、サッカーに対する考え方に変化は生まれてきましたか?

「一番変わったのはフィジカル面への考え方です。日本でやっている時はあまり気にしたことはありませんでしたが、ドイツに行ってフィジカルの差はすごく感じました。ただ、ゴール前での動きだったりはフランクフルトでもシント=トロイデンVVでも変わらずできていると思います。やはり攻撃面よりも、体を張ったり、ボールキープだったり…そういうものが自分に足りていなかったと思います」

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