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日本代表 5年前

南野拓実よ、新たな歴史の創造主となれ。NMD崩壊で決意…今こそ必要な“帝王”の覇気

text by 元川悦子 photo by Getty Images

格下に苦戦も? そこで必要なのは…

 ここまでの大会序盤戦で、韓国のファン・ウィジョやイランのサルダル・アズムンら得点王候補者たちが確実にゴールを奪っていることを踏まえても、南野は目に見える結果でライバルたちにプレッシャーをかける必要がある。

 しかしながら、初戦の相手・トルクメニスタンは自陣に引いて守ってくる可能性が高く、日本にとって非常に難しいゲームになりそうだ。3度目のアジアカップに挑むベテラン・長友佑都も「ワールドカップでは僕らによって相手が戦術を変えるということはほとんどないけど、アジアカップの場合は日本を倒すためなら何の戦術でも取ってくる。そこは怖さがないと言えば嘘になる」と警戒心を露わにしていた。

 日本は長い時間ボールを支配し、圧倒的に押し込んでいるのに、思うようにフィニッシュに持ち込めないといった苛立ちや焦りを覚える時間帯が長くなるだろう。そんな時こそ、前線のキーマン・南野が中心となって攻撃のリズムを変化させたり、相手との駆け引きによってゴール前にスペースを作る工夫が普段以上に求められてくる。そこは本人もよく認識している点だ。

「ずっと同じテンポでボールを回すのではなく、どこかでワンタッチを入れたり、ドリブルで1つ剥がしてパスを出すとか、そういうことが重要になってくると思います。個人的に意識するのは、どれだけゴールに近い位置でボールを受けられるかというところと、多少強引にでもシュートを打っていく姿勢。そこは大事にしたいです」と南野は語気を強めていた。

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