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ドイツW杯出場の38歳FW巻誠一郎が現役引退。16年間のプロ生活に幕

text by 編集部 photo by Getty Images for DAZN

巻誠一郎
巻誠一郎【写真:Getty Images for DAZN】

 J3リーグのロアッソ熊本が15日、38歳の元日本代表FW巻誠一郎が2018シーズン限りで現役引退すると発表した。

 巻は2003年にジェフユナイテッド千葉でプロキャリアをスタート。2010年にロシアのアムカル・ペルミへ移った後、深圳FCや東京ヴェルディの移籍を経て、2014年から熊本でプレーしていた。日本代表としてはジーコ氏がチームを率いていた2005年にデビューを果たし、2006年にはドイツワールドカップ出場も果たしている。

 発表によると、クラブ側は巻との契約更新に向けて、話し合いを続けていたという。しかし、巻の方から引退の申し出があり、その意志が固いことから現役引退を受諾することにしたようだ。

 巻は熊本のオフィシャルサイトを通じて「皆様へご報告。私、巻誠一郎は2018シーズンをもちまして引退することにしました。プロサッカー選手として16年もの間プレー出来たのも、沢山の方々に支えていただき、育てていただいたおかげだと思ってます。今は感謝の気持ちしかないです。僕はジェフユナイテッド市原でプロとしてのキャリアをスタートしました。当時はプロのレベルの高さについて行けず、本当にプロでやっていけるのか不安で2〜3年くらいプレー出来たらいいかなとか思ってた事を思い出します。そんな僕がこれだけ長い間プロサッカー選手としてプレー出来るとは、僕も含めて誰が思ってたでしょうか、笑。

サポーターがクラブを育て、選手を育てる!少なくとも僕はサポーターの皆様に育てていただきましたし、人間としても成長させていただきました。サッカーからは普段の準備の大切さ、最後の1分1秒まで全力でプレーする事の大切さ、最後まで諦めない事の大切さ、自分を出し切る事の大切さを学びました。僕の人生の師はサッカーであり、サポーターや応援してくださる皆さんでした。嬉しい時も苦しい時も辛い時も皆さんと共に歯を食いしばり歩んだ事は僕の大事な財産です。本当にジェフ、ヴェルディ、ロアッソと素晴らしいクラブでプレー出来て、今は感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、最後に生まれ育った熊本のクラブでプレーさせていただけた事は本当に幸せでした。今後はサッカー界の発展の為に出来る事や熊本の県民の皆様の役に立てるような事を中心に微力ながらやっていければと思ってます。具体的な事はまた改めて皆さんに報告させていただけたらと思います。先ずは16年もの長きに渡り、ご声援いただき本当にありがとうございました」と、コメントしている。

【了】

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