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日本代表 5年前

アジア杯3戦目、8年前の岡崎慎司になるのは誰? 求められる停滞感の払拭、控え陣の奮闘がカギ

text by 元川悦子 photo by Getty Images

出場意慾に燃える乾

乾貴士
乾貴士はウズベキスタン戦出場に意欲を燃やしている【写真:Getty Images】

 ここまで出番の少なかったアタッカーには乾貴士、伊東純也、武藤嘉紀がいる。乾は森保一監督がトルクメニスタン戦、オマーン戦ともに交代枠を残したままゲームを終えた意図をわざわざ聞きに行くほど、出場意欲に燃えている。

「この2戦(監督が)交代枠を残しましたけど、それで悔しい思いをしているのは間違いない。次がそれを晴らすチャンスっていうのはみんな思っている。森保さんも疑問の理由を説明してくれたし、仕方ないというのは選手として理解できましたし、疑問を持ったままプレーするよりは絶対にいい」と背番号10をつける男はスッキリした気持ちで目の前の一戦に集中していくという。

 半年前の2018年ロシアワールドカップでチーム最多の2点を挙げた乾の決定力は疑う余地がない。南野拓実や堂安律らが数多くのゴールチャンスを迎えながら決めきれていない実情を踏まえれば、10番のゴールを誰もが強く願っているはず。

 その一方で気がかりなのは、ベティスでの今季リーグ戦出場がわずか8試合で、直近の公式戦出場が12月13日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)のF91デュドランジュ戦と1カ月もゲームから遠ざかっていること。本当に90分フルで戦える状態なのかつかみ切れない点が、森保監督の二の足を踏ませているのかもしれない。

 こうしたハンディキャップを乗り越え、結果を出してこそ、初めて指揮官の信頼をつかめる。それは伊東にしても、武藤にしても同じ。オマーン戦で後半39分からピッチに立ちながら強烈シュートを放った伊東はゴールの匂いを感じさせてくれただけに、それを次につなげられれば理想的だ。

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