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日本代表 5年前

アジアカップ、青山と塩谷が持つウズベキスタン戦の意味。戦国時代と化したポスト長谷部の争い

日本代表は16日、AFCアジアカップ2019・グループリーグ第3節でウズベキスタン代表戦に向けて練習を行った。今節は大幅なメンバー変更も予想されるが、注目はボランチの人選。青山敏弘と塩谷司が虎視眈々とチャンスを狙っている。(取材・文:元川悦子【UAE】)

text by 元川悦子 photo by Getty Images

ここまで出番の少なかった面々には奮起が求められる

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塩谷司(左)と青山敏弘(右)【写真:Getty Images】

 1位通過でサウジアラビアとカタールのいずれかと対戦するか、2位通過でオーストラリアといきなりラウンド16でぶつかるか。17日のウズベキスタン戦(アルアイン)の結果次第で、2019年アジアカップ(UAE)制覇を目指す日本の今後は大きく変わる。森保一監督は前日会見で「1位突破がオーストラリアを避けるということではない。ラウンド16に上がってくるチームはどこも強いし、目の前の一戦を勝利するためにベストを尽くすことを、これまで同様にやっていきたい」とあくまで勝ち点3と1位通過にこだわる考えを改めて強調した。

 とはいえ、主力をそのまま出し続けるという2015年オーストラリア大会のハビエル・アギーレ監督のような強硬采配はせず、今回は大幅なメンバー入れ替えを視野に入れている。「総力戦で戦っていくうえでも、今、できる限りの全ての選手にプレーしてもらえればいい」と指揮官も話しているだけに、ここまで出番の少なかった面々には奮起が求められるところだ。

 となれば、今回の先発はGKシュミット・ダニエル(仙台)、DF(右から)室屋成(FC東京)、三浦弦太(G大阪)、槙野智章(浦和)、佐々木翔(広島)、ボランチ・青山敏弘(広島)、遠藤航(シントトロイデン)、2列目右に伊東純也(柏)、左に乾貴士(ベティス)、トップ下に北川航也(清水)、1トップ・武藤嘉紀(ニューカッスル)という顔ぶれが有力視される。ボランチは地元凱旋となる塩谷司(アルアイン)の出場も考えられるが、風邪で出遅れた遠藤のコンディションを上げることも重要。そこは連戦の可能性が高そうだ。

 青山と遠藤のコンビとなれば、森保ジャパン初陣となった昨年9月のコスタリカ戦(大阪・吹田)以来。あの時はタテへの意識が高いベテランと欧州挑戦でボール奪取力と展開力に磨きがかかった2016年リオデジャネイロ五輪世代のリーダーの組み合わせが見事に機能。堂安律(フローニンゲン)・南野拓実(ザルツブルク)・中島翔哉(ポルティモネンセ)の推進力を巧みに引き出していた。

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