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アジア 5年前

アジアカップ、ベスト16で対戦のサウジアラビアとは。日本にとっては案外楽な相手? その理由は

text by 河治良幸 photo by Getty Images

酒井も認めたシュート技術の持ち主

 しかし、3試合目でクーペル(現・ウズベキスタン監督)が率いていたエジプトに勝利。ベスト16に勝ち進んだ1994年から7大会ぶりの勝利をもたらした。

 そのままピッツィ監督が率いてきたサウジアラビアはアジアカップ直前に韓国と0-0の引き分け。本戦では北朝鮮に4-0で大勝すると、レバノンに2-0で勝利して決勝トーナメント進出を確定させた。

 中盤からしっかりと組み立ててサイドを起点に仕掛け、個人能力の高い前線のアタッカーたちが仕留める。2得点を記録している1トップのアル・ムワッラドを筆頭に、北朝鮮戦でゴールしたハッタン・バヒーブリと10番サーレム・アル・ドサリの左右のサイドハーフも推進力と決定力を備える。

 アル・ムワッラドはロシアW杯最終予選の最終節で日本代表から決勝ゴールを奪った選手で、酒井宏樹などもそのシュート技術を認めていた。小柄だが飛び出しから仕掛け、フィニッシュまで鋭さを発揮する。

 ロシアW杯ではエジプト戦でクロスバー直撃弾を放っており、常に危険なアタッカーだ。ピッツィ監督が168cmの彼を1トップに置くのは4-1-4-1の2列目にボールをつなぐことも縦に運ぶこともできる選手を並べているからだろう。

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