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Jリーグ 5年前

磐田、最大の補強は怪我人の復帰? 補強・総合力ともに低評価も…選手は粒揃い【2019年Jリーグ補強診断】

2019年のJ1リーグが間もなく開幕する。新シーズンに向け各クラブはどのような補強を行ったのだろうか。今回は、昨季16位と低迷したジュビロ磐田を取り上げる。

シリーズ:2019年Jリーグ補強診断 text by 編集部 photo by Getty Images

昨季残留争いも補強は最小限

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ジュビロ磐田【写真:Getty Images】

 一昨季は6位と躍進したジュビロ磐田だが、昨季は16位と低迷。プレーオフ参戦を余儀なくされた。J2降格の危機に直面する中、東京ヴェルディに勝利しJ1残留を決めている。

 トップ5入りが目標だったが、チームの中心が軒並み離脱した。アダイウトン、ムサエフはシーズン序盤に大怪我を負い、セットプレーで多くの得点をもたらしてきた中村俊輔も離脱することが増えた。代えのきかない主力を失い、その穴を埋めきれぬまま順位も下降していった。

 昨季はセットプレーの守備で課題を露呈。堅守は名波浩監督率いるチームの武器でもあり、今季は修正して臨みたいところだ。また、得点力不足もチームを苦しめる要因となっており、いかにしてゴールを奪うかという点も突き詰めなければならない。

 新戦力は4人と最小限にとどまった。森谷賢太郎は味方とのコンビネーションで力を発揮するタイプ。生え抜きの松浦拓弥が横浜FCに移籍したのは痛いが、森谷には新たな物をチームに肉付けしてもらいたい。J2のモンテディオ山形から加入した中山仁斗も前線で身体を張れる選手。川又堅碁への負担が大きく、中山が戦力となれれば心強い。

 石田崚真はツエーゲン金沢での武者修行から復帰。同期の上原力也が昨季1年で大きく成長しただけに、石田にも期する思いがあるはずだ。そして、ロドリゲスは新たなキーマンとなるかもしれない。ルクセンブルク代表のアタッカーはキャンプでも結果を残しており、周囲との連係が構築されれば相手の脅威となるのではないか。

 選手の出入りが少なかったが、それは既存戦力への期待の表れだろう。昨季の怪我人が戻ってくればクオリティは上がるはずで、苦しい台所事情の中で台頭した若手もいる。全てがうまく運べば、少なくとも残留争いは回避できるだろう。それだけのメンツが揃っていることは確かだ。

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