名波ジュビロ、「レベル1」の現在地。自由と規律のバランス、得点力アップへ考えるべきこと

2019年02月25日(Mon)11時37分配信

text by 青木務 photo Getty Images
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同点弾への形はポジティブ

 それでも、磐田は1-1のドローで試合を終えている。万全ではなかった川又堅碁が途中出場すると、71分に打点の高いヘディングで同点弾を叩き込んでいる。

 このゴールを演出したのは山田大記で、精度の高いクロスをストライカーの頭に合わせた。重要なのはその前の動きだ。ブロックを作る相手の“癖”を見極め、フリーの状況を作り出した。

「あの場面に限らず、相手がボールウォッチャーになることが多かった。相手がボールに意識を向けたところで、(上原)力也がいいタイミングで出してくれたので、時間もスペースもありました」

 試合後、山田はこう語っている。それまでなかなかシュートに持ち込めなかったものの、このゴールは意図的に奪ったものと言える。

 そして、川又がボックス内にポジションを取っていたことも大きい。松本山雅のエドゥアルドとの駆け引きからマークを外し、強烈なヘディングシュートを決めた。空中戦の強さはJ1でも指折りの川又が昇格チームを凌駕したと言われればそれまでだが、凌駕するためのプレーを具現化できたことに意味がある。

 狙った形でいかに得点が奪えるかは、今季のサックスブルーにとって大きなテーマだ。山田は「まだ半分くらい」としつつも、こう続ける。

「新しい取り組みには伸び代という部分も含めてすごく手応えを感じている。今日の試合でそれが出せたかというとまだですけど、選手の中で考えて動くとか、ポジショニングについて、崩し方についてコミュニケーションを取るというのが圧倒的に増えているので、そういう意味ですごくいい方には行っていると思う」

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