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セルジ・サンペールが神戸に加入。バルサの先輩イニエスタ以外からも後押し「僕の兄弟が…」

text by 編集部 photo by Wataru Funaki

セルジ・サンペール
セルジ・サンペールがヴィッセル神戸入団会見に出席した【写真:舩木渉】

 ヴィッセル神戸は7日、スペイン人MFセルジ・サンペールの加入を発表した。バルセロナ生え抜きの24歳はさっそく都内で入団会見を行い、背番号6の新しいユニフォームとともにお披露目された。

 カンテラ育ちのセルジ・サンペールは、まだBチーム登録だった頃の2015年にクラブワールドカップで来日した経験も持つ。最近は兄弟が神戸を訪問して、今回の移籍にあたってアンドレス・イニエスタらバルサ時代の同僚だけでなく、身内からも後押しがあったようだ。

「神戸のスタジアムでプレーするのを本当に楽しみにしている。というのも僕の兄弟がヴィッセル神戸のスタジアムを訪問して、素晴らしい施設だ、すごいところでプレーできると話してくれた。それを聞いてからとても楽しみにしている」

 そのうえで「ヴィッセル神戸のプロジェクトに参加して結果を出していくことが僕の使命」と語るS・サンペールは、「もちろん全力でチームに貢献することが求められている。MFとしてチームの大きなプロジェクトの中で、バルサのカンテラで小さい時から育ってきた中で、どのようにいいプレーを見せられるかに注力しながらやっていきたい」と自らの力をすべてチームのために還元していくことを誓った。

 神戸のオーナーである三木谷浩史会長も「現役バリバリどころか、これからますます伸びていくであろうヨーロッパの超一流選手が来るという、ある意味Jリーグにとって久々というか、ほぼ初めてのことなのではないか」と期待を寄せるとともに、「まだまだこれからさらに世界的プレーヤーとして飛躍していくのではないかという選手を、Jリーグのヴィッセル神戸に迎え入れられることを本当に嬉しく思います」と歓迎の言葉を述べた。

 神戸を「魅せて強いサッカー、美しいサッカー」のスタイルに変えてアジアの頂点を目指そうとしている三木谷会長は、「日本サッカー界に新しい大きなページが開かれた」とも述べた。ヨーロッパでも高く評価される才能の持ち主であるS・サンペールは、故障続きのキャリアから心機一転、完全復活とともに完全開花を果たせるだろうか。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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