「70%」なのに…横浜FM・仲川輝人の何がすごいのか? マンC流で生かすアドバンテージ【西部の目】

明治安田生命J1リーグは第2節を終え、横浜F・マリノスは2連勝と好スタートを切った。マンチェスター・シティのプレースタイルを汲むチームは、確実にパワーアップ。その中で存在感を発揮しているのが仲川輝人だ。水を得た魚のようにピッチを泳ぎまわり、相手の脅威となっている。(取材・文:西部謙司)

2019年03月08日(Fri)11時10分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Getty Images
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スピードの変化

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横浜F・マリノスの仲川輝人【写真:Getty Images】

「映像を見ないとわかりにくいんですけど」

 仲川輝人はエジガル・ジュニオへのアシストについて、そう話し始めた。前半39分、横浜F・マリノスの2点目。このゴールは、ベガルタ仙台に2-1で勝利した勝ち越し点となっている。

 右サイドで三好康児がドリブル、その内側を仲川が駆け抜けていく。昨季から横浜FMが繰り返し使っているインナーラップだ。ペナルティーエリア内右で三好からのパスを受けた仲川が振り向きざまにDFとGKの間へ速いクロスボールを入れ、エジガル・ジュニオが至近距離から押し込んでいる。

 仲川が「映像を見ないとわかりにくい」と言ったのは、三好を追い越していくときのランニング・スピードの変化についてだった。

「(三好)康児を追い抜くまでは70パーセントぐらいで、パスを出せるタイミングで100パーセントに上げています。一瞬、マークしているボランチをはがせたので、あのクロスへつながった」(仲川)

 右のタッチライン際から斜めにドリブルしている三好に対して、仲川は「くの字」を描くように縦へ飛び出している。飛び出した瞬間、マークしていたシマオ・マテを置き去りにしていた。横浜FMはインナーラップを多用し、サイドバック、インサイドハーフ、ウイングが繰り返し走り込む。もはやトレードマークといえる攻め手なので、対戦相手も警戒しているのは間違いない。それでも成功させているのは、仲川の言うスピードの変化や走るコースどり、タイミングの妙があるからだ。

 ただ、映像を見てもスピードの変化はそれほどよくわからなかった。「70パーセント」の段階ですでに速いのだ。

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