磐田、ようやく掴んだ初勝利。序盤に見せた一工夫、2点目に象徴されるチームの決意とは?

明治安田生命J1リーグ第6節が6日に行われ、ジュビロ磐田が敵地で湘南ベルマーレに2-0で勝利。リーグトップクラスの運動量を誇る湘南に対し、磐田は質、量ともに十分な走りで対抗。さらに綿密なスカウティングで2連勝中と勢いにのる相手の強みを消し、今季リーグ戦初白星を挙げた。(取材・文:下河原基弘)

2019年04月09日(Tue)10時50分配信

シリーズ:週間Jリーグ通信
text by 下河原基弘 photo Getty Images
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光速の速攻

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ジュビロ磐田の名波浩監督【写真:Getty Images】

 湘南のお株を奪うような、走力を生かした光速の速攻だった。1-0で迎えた後半アディショナルタイム、相手GK秋元陽太も参加していた自陣右からの相手FKを、GKカミンスキーが危なげなくキャッチ。その瞬間、猛烈な勢いで磐田の複数選手が一気に走りだした。

 その動きを視界に捉えていたポーランド人GKも強肩を生かして鋭いボールを前方に投げ出す。ハーフウェイラインを越えたあたりで、ホームチームの選手との競争に勝ち、追いついたのはスピード自慢のFWロドリゲス。そのまま右足で無人のゴールにロングシュートを放ち、追加点を奪った。

 50メートル超のロングスローに、40メートル超のロングシュートで、時間にして10秒かからなかったゴール。この試合を象徴するような、高い質と豊富な量の走りが生み出した終了間際の2点目が、勝ち点3を決定的なものにした。「ゲーム内容的には、われわれのゲームだったと評価しています」と会心の勝利に名波浩監督は胸を張った。

 圧倒的な運動量に裏打ちされたアグレッシブなスタイルで、他チームから一目も二目も置かれる湘南。その難敵に指揮官は、「今週の週明けから『走り勝とう』というのはおこがましくて言えなかったのですが、ただ『走り負けないように』ということを試合前まで含めて多分5、6回は言ったと思います」と振り返った。

 この試合、チームの総走行距離は109.393kmで相手の110.667kmと大差なく、逆にスプリントの回数では210回と195回のホームチームを上回っていた。客観的なデータからは戦前の狙い通り、走り負けていなかったことが分かる。

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