『PSGってなんかクールじゃん!』。BAPEにストーンズ…超異例コラボの意図を首脳に直撃

2019年04月12日(Fri)10時00分配信

text by 小川由紀子 photo Getty Images,Yukiko Ogawa
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PSGにはPSGだけのオリジナリティがある

 たしかにPSGは、リーグ優勝回数ではまだサンテティエンヌやマルセイユに劣るが、フランスカップやリーグカップなど全コンペティションを合わせると、フランス国内でもっとも多くのトロフィーを勝ち取っている。

 しかもその半分以上が、2011年にカタール体制になってからのものだ。今シーズン終了時には、最低あと1つ(リーグ優勝)、もしくは2つ(フランス杯)が加わるだろう。

 49年のクラブ史のうちの9年足らずで、タイトルを倍加してしまったのはたしかにすごい。が、彼らの年間予算5億ユーロは、リーグで2番目に多いリヨンの約2倍(2億8500万ユーロ)。リーグの半数以上のクラブが、PSGの10分の1にも満たない予算(おそらくネイマール一人の給料分くらい)でやりくりしているのだ。スタメンはおろかベンチにもサッカー強豪国の代表選手を座らせている彼らには明確な力の差がある。

 クールでスタイリッシュなイメージが先行しているせいか、パルク・デ・プランスの雰囲気も、他のクラブとは違うと感じる。

 いまや欧州の強豪クラブのスタジアムはどこも、世界中からファンが足を運ぶ国際的な場となっているが、それでも、カンプ・ノウでもオールド・トラッフォードでもサンシーロでも、また、フランスならメスやストラスブールのような地方のクラブであっても、サッカースタジアムならではの雰囲気、試合前の空気、というものがあったりするが、パルクの場合は、言って見れば、コンサート会場に来たような、そんな感じに近い。

 そんなモヤっとした思いにアレグル氏は、ばっさりストレートな回答をくれた。

「我々は他のクラブとは違いますから」

 なんとフランス人らしい回答であろう! パリに他のどの街とも違う魅力があるように、PSGにはPSGだけのオリジナリティがあると。

「だからアプローチの仕方も違うしストラテジーも違う。我々はDNAが違うんです。自分たちは、パリにあるクラブだけが実現できる国際性を表現するクラブになる。PSGファンでないサッカーファンが来ても、きっと満足する雰囲気だと確信しています」

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