ジョアン・シミッチが風間グランパスの戦術に不可欠な理由。混沌を操る今季最高級の助っ人【西部の目】

昨季は残留争いを経験した名古屋グランパスだが、今季は明治安田生命J1リーグ第8節を終えて5勝1分2敗で3位につける。好調なチームを支えているのが、新加入のブラジル人MFジョアン・シミッチだ。洗練されたプレーで攻守に光る働きを披露。風間八宏監督が用いる戦術においても、重要な役割を担っている。(取材・文:西部謙司)

2019年04月26日(Fri)11時10分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Getty Images
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オールマイティのMFはまだ25歳

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名古屋グランパスのジョアン・シミッチ【写真:Getty Images】

 最も「効いている」外国人選手の1人である。ジョアン・シミッチは早くも名古屋グランパスに欠かせない存在になった。

 183cmの身長と足裏を多用するキープ、シミッチという名前も東欧系の香りがするが、ブラジルのサンパウロ出身。名門サンパウロの育成部門育ちで、ブラジルU-20代表ではキャプテンも務めた。ブラジル、ポルトガル、イタリアでのプレーを経て、今季から名古屋に加入している。

 長短の正確なパス、緩急をつけ、敵の動きを最後までよく見てプレーを変えられる。守備も強く、空中戦も強力、運動量も文句なし。オールマイティのMFである。25歳とこれからピークを迎える年齢、よくもこれほどの選手を獲得できたものだ。

 シミッチが名古屋に欠かせない存在になっているのは戦術的な理由もある。風間八宏監督は「自分たちの距離の中に相手を包み込んでしまうこと」を、名古屋の「特徴」だと話している。包み込んで奪い、そこから攻撃を仕掛けていく。つまり、中央で奪って中央から攻撃を仕掛けるわけで、その真ん中にいるシミッチと米本拓司が攻守両面で非常に重要な役割を担っているわけだ。

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