J1で最もモダンなトリニータ。計算された「擬似カウンター」、戦術を左右するGK高木駿【西部の目】

昇格組ながら開幕から順調に勝ち点を重ねている大分トリニータ。決してフロックではなく、その実力はJ1レベルと言える。そんなチームを“最後尾”から支えるのが高木駿。時にDFラインと並ぶポジションを取るなど、その役割は非常に重要だ。(取材・文:西部謙司)

2019年05月03日(Fri)12時20分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Getty Images
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DFラインと並んでプレーするGK

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大分トリニータ【写真:Getty Images】

 今季の大分トリニータはJ1で最もモダンなプレーをしているチームかもしれない。

 フォーメーションは3-4-2-1。後方のビルドアップにGKが加わるのは、かつてのサンフレッチェ広島や浦和レッズでも見られたが、大分の高木駿はほぼディフェンスラインに並ぶポジションまで上がっている。GKが加われば確実に数的優位は作れる。相手のフィールドプレーヤーが10人なのに対して、大分は11人になっているからだ。敵がGKまでハイプレスでハメようとすれば、GKが大分のFWをマークするしかないわけだ。

 ただ、大分がそこまでしてボールを確保するのはポゼッションのためではない。もちろんボールを確保したいのだからポゼッションも目的なのだが、そもそも後方のポゼッションはそれ自体が目的ではない。というより、あらゆるボールポゼッションはボールを保持すること自体が目的ではない。

 逆説的な言い方になるけれども、後方でのポゼッションの目的の半分はカウンターアタックにある。大分の後方ポゼッションからのカウンターへの移行はそれがよく表れている。

【次ページ】「擬似カウンター」

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