ジュビロ、幸運だけではない勝利の伏線とは? 『攻守一体』にメド、かみ合い始めた歯車

明治安田生命J1リーグ第10節が3日に行われ、3連敗と苦しんでいたジュビロ磐田が敵地で、3連勝と波に乗っていた浦和レッズに1-0で勝利した。MF中村俊輔、FW大久保嘉人、FW川又堅碁の“ビッグ3”がスタメンを外れる中、敵8本の約2倍、15本のシュートを放つなど押し気味に試合を進めた磐田。後半アディショナルタイムに相手のミスから決勝点を奪ったが、幸運だけではなかったゴールにあったもの、そして見出した光明とは?(取材・文:下河原基弘)

2019年05月07日(Tue)11時30分配信

text by 下河原基弘 photo Getty Images
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名波浩監督が語った作戦の一端

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劇的な決勝点を生み出したジュビロ磐田のロドリゲス【写真:Getty Images】

 今季なかなか、かみ合わなかったジュビロの歯車が、かみ合い始めたように見えた。スコアレスで迎えた後半アディショナルタイム、浦和のMF青木拓矢のバックパスのミスを、磐田のFWロドリゲスがカットする。そのままドリブルで突き進みシュートを放つと、この試合大当たりしていた敵GK西川周作の横を抜け、ボールはゴールに突き刺さった。

「相手のミスでしたが、我々は勝ちに来た、しっかりその姿勢を前半から見せることができたのがゴールにつながったのかなと思っています」と背番号11。堅い守備と縦に速い攻撃で押し気味に試合を進めていたアウェイチームが、貴重な勝ち点3を手にした。

 確かに幸運とも言えるゴール。だが、そこにはいくつもの伏線があった。戦前のスカウティングで、浦和がバックパスを多用することは分かっていた。「バックパスが多い。ただ、その質が浦和は非常に高いので、なかなか食えるタイミングはないと思っていましたけど、一応狙いは持っておこうと。あと後ろ選択をした時のコントロールに対して厳しいアプローチで行こうということは言っていました」と名波浩監督は作戦の一端を語った。

 また試合終盤、浦和が得点を奪うために前がかりになっている状況を確認すると、指揮官はルクセンブルク代表ストライカーを呼び寄せ「相手が後ろから出てきているので、お前のスペースは広大に空いている」と、本人曰く片言の英語でアドバイス。その言葉の通り大きく空いていた敵陣で、狙っていたバックパスを奪い取った背番号11は、劇的な決勝点を生み出した。

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