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本田圭佑のメルボルンV、Aリーグ連覇ならず。シドニーに6失点大敗で準決勝敗退

text by 編集部 photo by Getty Images

本田圭佑
メルボルン・ビクトリーの本田圭佑【写真:Getty Images】

【シドニーFC 6-1 メルボルン・ビクトリー Aリーグ・ファイナルシリーズ準決勝】

 オーストラリア・Aリーグのファイナルシリーズ準決勝、シドニーFC対メルボルン・ビクトリー戦が12日に行われ、ホームで6-1の大勝を収めたシドニーFCがグランドファイナル(決勝)進出を決めた。

 レギュラーシーズンを3位で終えてプレーオフに進んだビクトリーは、準々決勝で6位のウェリントン・フェニックスを破って準決勝に進出。昨季に続いてのファイナルシリーズ制覇に向け、2位シドニーFCのホームに乗り込んで準決勝を戦った。

 今季限りでの退団の可能性も取りざたされているビクトリーの本田圭佑はこの試合も中盤の右で先発出場。本田も含めてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のアウェイゲームで温存された主力メンバーがスタメンに復帰し、万全の陣容で臨んだ。

 だが開始からわずか3分、先手を取ったのはホームのシドニー。左からのCKをGKトーマスがキャッチしきれず、DFカルバーの体に当たったボールがゴールに転がり込んだ。ビクトリー側はファウルを主張するも、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定を経て得点が認められた。

 本田も積極的に絡んでチャンスを演出し、反撃を試みていたビクトリーだが、前半終了間際にかけて守備が決壊。43分にはシドニーの右サイドからのクロスに、元清水エスパルスのFWアレックス・ブロスケがボレーで合わせてリードを広げた。

 さらに前半アディショナルタイム、シドニーのクロスをダイビングヘッドでクリアしようとしたブロクサムが痛恨のオウンゴール。ビクトリーは前半だけで3点のビハインドを背負って折り返す。

 後半に入っても試合の流れは変わらず。63分にはル・フォンドルが自ら倒されて獲得したPKを決めて4-0とし、その5分後にも再びル・フォンドルがスルーパスを受けて抜け出して冷静に5点目を流し込んだ。

 終了間際の88分にも右からのクロスに合わせたニンコビッチがボレーを決めて6点目。アディショナルタイムに本田の左サイドからのクロスにトイボネンが頭で合わせてビクトリーが1点を返したが、もはやシドニーの勝利が揺るぐことはなかった。

 昨季はレギュラーシーズン4位からのファイナルシリーズ優勝でAリーグ王者となったビクトリーだが、まさかの大敗で国内のシーズンを終了。22日にホームで行われるACLグループ最終節のサンフレッチェ広島戦が今季の公式戦最終戦となる。

【得点者】
3分 1-0 カルバー(シドニー)
43分 2-0 ブロスケ(シドニー)
45+2分 3-0 オウンゴール(シドニー)
63分 4-0 ル・フォンドル(シドニー)
68分 5-0 ル・フォンドル(シドニー)
88分 6-0 ニンコビッチ(シドニー)
90+1分 6-1 トイボネン(メルボルンV)

【了】

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