久保建英に芸術弾を決められるまで――。耐えたジュビロ、天才に『いい形』与えなかった83分間

2019年05月14日(Tue)11時25分配信

text by 青木務 photo Getty Images
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磐田の左サイド、FC東京の右サイド

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中盤の山田大記も久保を監視【写真:Getty Images】

 14分にオリヴェイラのシュートを導き、16分には永井の快速を生かすなど、久保のスルーパスからスタジアムが沸いた。だが、大井健太郎の復帰もあって最後のところで踏ん張りが利くようになった磐田も崩れない。

 久保はその後、中に寄ったりサイドに張ったりと関与の仕方を調整していたが、磐田はいい形でボールに絡ませない。久保にとってはややいつもと違う感覚があったのかもしれない。少なくとも、磐田は手応えを持って戦えていた。

 後半も磐田の左サイドとFC東京の右サイドは緊張感のある戦いが続く。小川大と山田が久保を囲んで集中力を示せば、久保もスルーパスで室屋を走り込ませるなど違いを生み出そうとした。

 そんな中、FC東京は69分にナ・サンホを投入。韓国代表アタッカーが右サイドに入り、久保は左に移った。試合開始から、長谷川健太監督は「室屋と久保のところをだいぶケアしているんだろうな」と感じており、「なかなか建英がいい形でボールを持つという状況を作れなかったので、一旦景色を変えた方がいいかなと」という理由で、ナ・サンホとのポジションチェンジを促した。

 結局、約7分後に久保は再び右サイドでプレーするのだが、磐田がしっかりと封じることができたと言えるだろう。対面の相手の情報をあまり入れずに臨む小川大に、実際にマッチアップした久保について聞くと、こう答えた。

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