久保建英に芸術弾を決められるまで――。耐えたジュビロ、天才に『いい形』与えなかった83分間

明治安田生命J1リーグ第11節・FC東京対ジュビロ磐田の一戦が12日に行われ、磐田は0-1と敗れた。粘り強く守りながらも84分に失点。久保建英にゴールを奪われ、大きな注目を集めることになった。悔しい敗戦となったサックスブルーではあるが、ある程度プラン通りに試合を遂行できていたという。(取材・文:青木務)

2019年05月14日(Tue)11時25分配信

text by 青木務 photo Getty Images
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自由を与えたら仕事をしてくる久保建英に対して

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久保建英とマッチアップした小川大貴(右)【写真:Getty Images】

『久保建英、今季リーグ初得点』。FC東京対ジュビロ磐田のゲームを総括するには、これで十分かもしれない。日本の未来を背負う若者が、その特大の才能を凝縮させたようなゴールを決めた日として、多くの人の記憶に残ることだろう。

 ただし、磐田の視点では見え方が少し違うのではないか。結果的に引き立て役に回ったが、決してそれだけではなかった。

「ディエゴ(・オリヴェイラ)もそうですけど永井(謙佑)のスピード、それから背後へのラフなボールに対してのケアというものを優先順位としては一番にしていたので、そこのフリーランニングが続く限りは我慢する時間帯になるんじゃないかと思っていました」

 名波浩監督が振り返ったように、相手のストロングポイントに対して磐田は粘り強く対応していた。「84分にゴールを受けるまでは、我々のプラン通りに進んだ」。この日も誰もが驚愕するスーパーセーブを見せたカミンスキーはこう話し、他の選手も口を揃えた。

 序盤からプレスをかけてFC東京の選手を自由にさせない。久保がボールを持った時も同様で、素早く囲んで行く手を阻む。6分、右サイドで久保が前進しようとする。一度は入れ替わられた山田大記だが、追いすがってファウルで止めた。

 首位を走るFC東京にあって、久保もすでにリーグトップレベルと言えるクオリティを示している。「特別に意識することはなかった」と話したのは、磐田の左ウィングバック・小川大貴だ。久保だから、ではなく、首位チームのケアすべき選手の一人だったということだろう。

 自由を与えたら仕事をしてくる久保、右サイドバックの室屋成に対し、磐田は小川大と山田大記をぶつけている。

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