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Jリーグ 5年前

【英国人の視点】ランゲラック「優勝するためには…」。グランパス守護神が感じる手応えと好調の要因

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

好調を支えるブラジル人

 そのサッカーを特に支えているのが、チームが擁する4人のブラジル人選手たちによる貢献だ。ジョーが前線を牽引し、ガブリエル・シャビエルとマテウスが両ウイングで機能し、中央ではジョアン・シミッチが絶好調を維持している。

「今日のような、2連覇中のチームとの厳しい試合で勝ち点1を取れるのは悪くないと思う。だが試合展開を考えれば、勝てていたとしても驚きではなかった」。今季の新戦力でここまで圧倒的な働きをみせているシミッチは、川崎との試合後にそう語った。

「後半には試合をコントロールできていた。勝っていてもおかしくはなかったと思う」

 先の川崎戦での見事な一撃で、グランパスに勝ち点1をもたらしたマテウスも同じ思いだ。昨季は15位に終わり、得失点差で辛うじてJ1参入プレーオフを回避した名古屋だが、今季は一番上に狙いを定めている。

「タイトル獲得が僕らの目標だ。そういう目標を持ったチームは、ホームであれアウェイであれ、全ての試合で勝ち点の獲得を狙っていかなければならない」と24歳のMFは語る。

「今日のような強敵とのアウェイゲームでも同じだ。負けなければ悪くはない。勝ち点を積み重ねていけば、シーズン終盤に優勝争いに絡んでいくことができると思う」

 もちろん、チームの成功は外国人選手だけに依存するわけではない。シーズン開始前にジョーは、チームが何か大きな成功を成し遂げるためには、助っ人スター選手と地元選手たちの間に団結が必要であると強調していた。今季、巨額の投資でビッグネームを招き入れながらも苦戦を強いられている他チームも、そのことを証明している。

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