EL決勝、チェルシー対アーセナルはなぜ3点差もついたのか? 完璧なはずの守備戦術が破綻した理由

ヨーロッパリーグ決勝、チェルシー対アーセナルが現地時間29日に行われ、4-1でチェルシーがタイトルを手にした。スコアほどの差はなかった両チームだが、アーセナルはなぜ4失点を喫したのか。完璧だった前半から後半に崩壊した理由を探る。(文:内藤秀明)

2019年05月31日(Fri)12時46分配信

text by 内藤秀明 photo Getty Images
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機能していたアーセナルの3-4-1-2

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アーセナルのメスト・エジル(右)とルーカス・トレイラ【写真:Getty Images】

 UEFAヨーロッパリーグ決勝、チェルシー対アーセナルの同国対決は、4-1でチェルシーが勝利。マウリツィオ・サッリ監督は初となる欧州におけるメインタイトルを手にすることに成功した。

 結果的には3点差がついたが、決して一方的な展開だったわけではない。むしろ前半のアーセナルの守備戦術はかなり機能していた。

 普段通り4-3-3のシステムを採用したチェルシーに対して、アーセナルは3-4-1-2を選択。この二つのシステムの噛み合わせの特徴としては、アーセナル目線でいうとマンマークをはめやすいところだろうか。

 相手の2CBに対しては2トップが、中盤の底にはトップ下が、インサイドハーフ2枚にはボランチ2枚が、サイドバックにはウイングバックが、3トップには3バックがつくことができる。どのエリアでも目の前に担当のマークがいるので、かなり明快である。

 ただし最終ラインの守備は相手より一人多くするのが基本で、常時この状態だとかなりリスキーである。相手の3トップの一角にはエデン・アザールがいるのだからなおさらだ。

 そのためウイングバックの2枚は原則3バックの近くに位置して、カバーリングする意識を持ちつつ、ここぞというタイミングで相手のサイドバックに猛然とプレスをかける必要がある。そして前半のアーセナルはウイングバックのこの守備が抜群に良かった。

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