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日本代表 5年前

権田修一、ポルトガルで掴んだ新たな感覚。GKの高みを追求する日々、挑戦心と自信は失わず

text by 舩木渉 photo by Getty Images, PORTIMONENSE SAD

ポルトガルと日本、GKの「違い」

権田修一
権田修一はポルトガルで日本との違いをまざまざと感じた【写真:PORTIMONENSE SAD】

 とはいえ練習をする中でも、日本とポルトガルでGKに求められるものがどう違い、自分が持っている能力のどこを伸ばしていくべきかの手応えはつかみつつある。権田は具体例をあげながら、ポルトガルでの半年間で得た「違い」の感覚を説明する。

「やっぱりポルトガルにいったら、足元のうまい選手が多いんですよ。そこはサガン鳥栖なら何とかなったけど、1つのプレーを取っても、ブラジル人やポルトガル人は足元がしっかりしていて、向こうの中でもうまい選手たちなので。それはわかって行ったんですけど、もっともっと伸ばさなきゃいけないと感じた。

一方、クロスの部分は、向こうは日本でいう『ハイボール』じゃなくて、本当にギュンと入ってくる、グラウンドを横切る『クロスボール』という感覚でした。日本ではどちらかというと『ハイボール』が多かったので、当たり前に取れるボールが多かったんですけど、逆に『クロスボール』に対して向こうのGKはあんまり飛び出さないんですよね。

(ある程度ディフェンスに任せてしまう?)そうそう、そうです。僕は日本では、横からのボールにはGKが予測としっかりした判断と技術を発揮して防ぐのが大事だなとずっと思っていたので、そういうのは逆にポルトガルに行ったらストロングポイントになると思った部分でした。サッカーが全然違うので、日本とは違った見方ができますよね。そうやってリーグや国のサッカーの文化が違えば、求められるプレーヤー像、GK像も変わってくるんです」

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