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ACL連覇目指す鹿島、アウェイゴール差で準々決勝進出!退場者出した広島、終盤追い上げも及ばず…

text by 編集部 photo by Getty Images

鹿島アントラーズ
鹿島アントラーズ【写真:Getty Images】

【サンフレッチェ広島 3-2(2戦合計 3-3) 鹿島アントラーズ ACL決勝トーナメント1回戦第2戦】

 AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝トーナメント1回戦第2戦が25日に行われ、サンフレッチェ広島がホームで鹿島アントラーズと対戦し、3-2で勝利を収めた。2戦合計3-3となったが、アウェイゴールの差で鹿島が準々決勝進出を決めている。

 第1戦を0-1で落としている広島は、FWドウグラス・ヴィエイラをワントップに配置し、2シャドーにMF森島司と柴崎晃誠を起用した。対する鹿島は2トップに第1戦で決勝点を奪ったFWセルジーニョと土居聖真を起用。MF名古新太郎を中盤に配置し、MF白崎凌兵はベンチスタート。注目の高校生ルーキー関川郁万がベンチ入りしている。

 連覇を目指す鹿島にいきなりアクシデントが襲う。3分、DFチョン・スンヒョンが左足の太ももを痛めピッチに倒れ込んでしまう。相手との接触はなかったが、立ち上がることができず、そのまま関川と交代を余儀なくされた。関川は4月24日に行われたACLグループステージ第4節の慶南FC戦以来の出場で、プロ2戦目となった。

 すると広島にチャンスが訪れる。16分、ペナルティエリア手前の左でFKを得ると、森島が中央へ送る。これをフリーで待っていた野上がヘディングで合わせるが、GKクォン・スンテが正面でキャッチした。

 だが、先制したのは鹿島だった。33分、左サイドで名古が右足でクロスを供給。中央でセルジーニョが待っていたが、広島DF佐々木翔がヘディングでクリア。これがペナルティエリア手前で待っていた土居の下へ。土居は胸トラップから右足でシュートを放つと、GK中林洋次は一歩も動くことができず、ゴール左に突き刺さった。

 反撃に出たい広島は42分、パスに反応した川辺がペナルティエリア内にドリブルで侵入。飛び出してきたクォン・スンテがスライディングでボールに触るが、川辺の足に当たり、ボールがゴールへ流れていく。だが間一髪のところで永木が掻き出し、難を逃れた。

 広島は後半頭からMF清水航平に代えFWパトリックを投入。すると、広島が同点ゴールを奪う。右サイドのクロスにパトリックが合わせると競り合った犬飼の頭に当たり、ボールはそのままゴールに吸い込まれた。広島が追いつき、これで2戦合計1-2となった。

 さらに72分、広島が追加点を奪う。右サイドのクロスにパトリックが右足でボレーシュートを放つと、クォン・スンテが弾く。だが、こぼれ球をつなぎ、最後は佐々木がシュート。これは相手DFに当たるが、そのままゴールに吸い込まれた。

 あと1点が欲しい広島だったが、退場者を出してしまう。74分、土居がカウンターから相手陣内へ抜け出すと、自陣高い位置まで飛び出してきた中林がスライディングタックル。土居を倒してしまい、一発レッドとなった。あと1点で2戦合計で逆転することができる広島だったが、残りを10人で戦うことになってしまった。

 だが80分、広島にチャンスが訪れる。ワンツーで抜け出した柏がペナルティエリア右に侵入。柏は倒されるが、中央へグラウンダーのクロスを供給。これをパトリックが押し込み逆転と思われたが、ノーゴールの判定。柏が倒れたところで、シュミレーションがあったとされゴールは取り消された。このプレーで柏にイエローカードが提示された。

 すると89分、広島はコーナーキックのチャンスで代わって入ったGK林卓人が鹿島のゴール前へ。だが、逆にボールを奪った鹿島のカウンターをくらい、最後は土居が無人のゴールネットを揺らした。だが、試合はこれで終わらない。パトリックが後半ATにPKを決め、2戦合計3-3とした。

 逆転を目指す広島だったが、無情にも終了の笛。2戦合計3-3となったが、アウェイゴールで上回った鹿島が準々決勝進出を決めた。

【得点者】
33分 0-1 土居聖真(鹿島アントラーズ)
66分 1-1 犬飼智也【OG】(サンフレッチェ広島)
72分 2-1 佐々木翔(サンフレッチェ広島)
89分 2-2 土居聖真(鹿島アントラーズ)
90+6分 3-2 パトリック(サンフレッチェ広島)

【了】

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