リバプール、躍進を支えた裏方の功績。W杯開催年を乗り切ったその手腕が戦力UPのカギに【18/19シーズン総括(13)】

2019年07月24日(Wed)11時21分配信

シリーズ:18/19シーズン総括
text by 内藤秀明 photo Getty Images
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過酷なプレシーズンマッチ

 さてそんなコーンマイヤーには、この夏、重大な二つのミッションがある。一つは昨シーズンに引き続き、年間通したコンディショニングの維持だ。ただ今季は昨シーズン以上に厳しい仕事が待っている。

 というのも、2年連続でチャンピオンズリーグ決勝に勝ち進み、今年は決勝戦が6月1日に行われたため、去年よりさらにオフシーズン入りが遅れてしまった。さらに言えば、イングランド代表、オランダ代表、スイス代表の選手たち、フィルジル・ファン・ダイクやジェルダン・シャキリはUEFAネーションズリーグの決勝ラウンドに出場したため、休むことができたのは6月中旬からだ。

 加えてコパ・アメリカ(南米選手権)やアフリカネーションズカップなどの国際大会に、3トップやアリソンなどの主力選手たちが出場している。彼らはUEFAネーションズリーグ以上に消耗している。実際、アフリカで一番を決める大会で決勝戦まで進出したサディオ・マネは疲労の状況を考慮すると開幕戦にはもう間に合わない可能性が高いという。

 このような状況にもかかわらず、チェルシーを除けば他のBIG6よりも早い7月12日にリバプールはプレシーズンマッチをスタートさせ、試合数でいうと昨シーズン同様に7試合もこなすスケジュールが組まれている。

 比較対象としてスパーズを例に挙げると、彼らはリバプールよりも10日遅い7月21日に初となるプレシーズンマッチを行い、2試合少ない5試合しかシーズン前には試合を行わない。スパーズと比較すると、リバプールのハードスケジュールが際立つ。

 夏のオフシーズン中、2年間連続でろくに休めていないため、疲労やより今季のほうがたまっている可能性もある。そんな難しい状況だが8月前半には、コミュニティシールドとUEFAスーパーカップに出場するため、開幕序盤の短期間にいきなり連戦が組まれている。フィットネスコーチの腕が問われる展開になっている。

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