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森保監督、台風被災者に思い寄せ「エールを送るような戦いに」。タジキスタン戦必勝誓う

text by 編集部 photo by Wataru Funaki

森保一監督
日本代表の森保一監督【写真:舩木渉】

 日本代表の森保一監督は14日、翌日の2022年カタールワールドカップアジア2次予選・タジキスタン戦に向けた記者会見に臨んだ。

 冒頭で「明日の試合について話す前に」と切り出した森保監督は、「日本では台風19号という自然災害で大きな被害が出ています。まず犠牲になられた方々にお悔やみを申し上げたいと思います。そして被災された方々に対して、少しでも暮らしや心の傷が少しでも早く元通りになることを願っています」と東日本を中心に日本各地で大きな被害をもたらした台風19号の被災者に対して思いを寄せた。

 そして「復旧復興に頑張っている方々にエールを送るような戦いをしたいと思います」とタジキスタン戦の勝利を誓っている。

 タジキスタン代表は育成年代も含め、近年急速に力をつけてきている。同国のU-17代表は、今年11月にブラジルで開催されるU-17ワールドカップに出場する。森保監督は、その新興国について「個のフィジカル能力がある、推進力のあるチームだと思いますし、個々の技術がしっかりしていて、オーガナイズも取れている」と分析し、「非常に力のあるチームなので、拮抗した難しい試合になる」と予想している。

 だが、2次予選突破とその先の戦いに向けて勝ち点3は必須で、勝って被災地に思いを届けることも成し遂げなければならない。「なんとかアウェイの厳しい戦いに勝って終われたら」と森保監督は意気込んでいた。

「もちろん2次予選を1位で突破することを目標にしていますが、目標にとらわれず、勝ち点は試合をしなければ与えられないので、明日の試合も勝つ保証はないし、勝つために気を引き締めて最善の準備をしたいと思います」

 DF冨安健洋が負傷によって離脱し、長距離移動も伴う中4日の強行日程でメンバーの入れ替えも検討しなければならない。それでも力の差を見せつけて勝ち点3を持ち帰りたいところだ。森保監督の「我々がどれだけ力を発揮できるか、自分たちに目を向けて、自分たちの成長につながる試合にしたい」という志が選手たちによってしっかりとピッチ上に表現される試合に期待したい。

(取材・文:舩木渉【タジキスタン】)

【了】

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