レアル18歳ロドリゴ、ついに覚醒か!? 33歳長友佑都は活躍どころか失点関与で「大人対子供」に…

チャンピオンズリーグ・グループステージ第4節レアル・マドリー対ガラタサライの一戦が現地時間6日に行われ、ホームチームが6-0と大勝している。この試合3G1Aと圧巻のパフォーマスを見せたロドリゴ。一方長友佑都は活躍を見せるどこか、失点に関与してしまうなど散々な内容だった。(文:松井悠眞)

2019年11月07日(Thu)10時58分配信

text by 松井悠眞 photo Getty Images
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波に乗れない両チームの一戦

ロドリゴ

3G1Aと覚醒の兆しを見せたFWロドリゴ【写真:Getty Images】

 10月23日に行われた第3節のレアル・マドリーとガラタサライの一戦はアウェイチームのレアルが1-0で勝利、27本のシュートを浴びせた。

 レアルは第3節を終えた時点で1勝1分1敗の2位に位置している。リーグ戦では直近の5試合で2勝2分1敗。久保建英が所属するマジョルカにまさかの敗戦を喫するなど、いまいち波に乗れない中でホームにガラタサライを迎えた。

 一方のガラタサライはCLグループステージでは未だ勝ちが無く、第3節終了時点で0勝1分2敗の最下位で後が無い状況だ。今季リーグ戦は4勝4分2敗で7位に沈んでいる。しかし勝ち点で見ればリーグの首位を走るアランヤスポルと3ポイント差しかない。リーグ自体が混戦状態である中で、勝ち点を落としているという状況だが、昨季リーグ戦王者はCLとリーグ戦で苦戦を強いられている。

 両チームとも本領を発揮出来ていない中で、ガラタサライは中4日で、レアルは中3日でこの試合を迎えた。1日休みが多かったガラダサライは移動があったが、しっかりと準備をして迎えることが出来たはずだ。しかし蓋を開けてみれば試合内容は散々なものになってしまい、まるで「大人対子供」の試合をしているのかというような展開だった。

開始15分間で3ゴール

長友

目立った活躍はなく、失点に関与してしまったDF長友佑都【写真:Getty Images】

 試合は開始早々に激しく動くことになる。前半3分、左サイドのDFマルセロからのクロスに、逆サイドでフリーになっていたFWロドリゴがトラップ、一度中に切り返してから左足で落ち着いて決めた。これがロドリゴのゴールショーの始まりだった。

 追加点を決めたいレアルはガラタサライの中途半端なパスをカット、そのまま相手ボックス内左でパスを回すと、またマルセロのクロスに中央でロドリゴが頭で合わせてゴールネットを揺らす。先制点からわずか3分後の出来事である。

 2点を取られたガラタサライだが、わずか6分間で2失点と最悪の立ち上がりを見せたことでドタバタしてしまう。地に足が着かない状況では上手くパスが回せるはずもなく、レアルの積極的なプレスもあって前に出ることが出来ない。

 立ち上がりから積極的に攻め込むレアルは、10分にこぼれ球を拾おうとしたMFトニ・クロースがペナルティーエリア内で足を踏まれてしまうが、ファールはなかったと主審は判断してプレーは続行。しかしVARの確認によりファールが認められて、PKを獲得。これをDFセルヒオ・ラモスがチップキックできっちりと決めた。

 サッカーは立ち上がりの15分が大切というが、その一番気をつけなければならない時間帯だけでガラダサライは3失点。この結果がずるずると尾を引く形になってしまい、最悪の一夜となった。

ハットトリックのロドリゴ

 ゴールラッシュはまだまだ止まらない。44分にはDF長友佑都のパスを敵陣深くでカットしたロドリゴがそのクロスをあげると中でフリーになっていたベンゼマが合わせてゴール。

 80分にはDFダニエル・カルバハルからのクロスをベンゼマが合わせてゴールを奪うと、試合終了間際にロドリゴが敵陣左でベンゼマとワンツーパス、そのまま抜け出すと落ち着いて決めてハットトリック。3ゴール1アシストという圧巻のパフォーマンスを見せたロドリゴは間違いなく多くのメディアのトップを飾ることになるだろう。

 そして素晴らしい働きを見せたのはロドリゴだけではない。データサイト『Who Scored.com』によるとレアルのポゼッションは68.8%:31.3%、シュート本数は20:7、パス本数は795:359、パス成功率92%:82%となった。795本のパスを繋いでおきながら、成功率が92%というはまさに驚異的だ。それだけレアルの選手は懸命に動き、良いポジションでボールを受けられたことになる。

 実際、MFフェデリコ・バルベルデが勇敢に相手DFラインに侵入していき前線の枚数を増やす動きを見せたり、両SBが高い位置を取りバランスを見せて中に絞ったり、サイドに開いたりとバリエーション豊かな攻撃を見せた。これにより相手選手は誰にマークを付いていいのかわからず、多くのレアル選手をフリーにしてしまった。

 一方のガラダサライはチームとしてレアルに劣り、ピッチに立つ全員が自分の仕事を見つけられなかった。

最低評価の長友

 そしてこの試合長友は目立った活躍をすることなく、むしろ失点に関与してしまった。『Who Scored.com』の長友の評価は両チーム合わせて最低となる4.7点が与えられている(最高評価は10点)。

 長友のプレーで特に目立ったのはディフェンス時の味方との連係だろう。最初の失点のシーンを見てもベンゼマが一枚降りて、その空いたスペースにバルベルデが入って来たことにより、長友がマークせざるを得ない形になってしまった。結果それが原因で、右サイドのロドリゴがフリーになってしまい失点に繋がった。

 スポーツに「たられば」を言っても仕方ないが、ガラタサライの枚数は足りていたため長友が指示を出してバルベルデのマークをCBマルカンに受け渡していたら、ロドリゴにマーク出来たため防ぐことが出来ただろう。

 また44分にも受け渡しが上手くいかないシーンが見られた。中央でバルベルデが右サイドのカルバハルにパスを出すと、カルバハルはそのまま中へカットイン、バルベルデはそのまま右に流れてきたため、長友はバルベルデのマークに行く。その際長友が最初に見ていたロドリゴをフリーにしてしまうため、マルカンに指示を出すも上手く伝わらず、ロドリゴはフリーになってしまった。

 結局このシーンが直接失点に繋がることはなかったが、このようにレアルの選手が積極的にDFライン付近に侵入したことにより、ガラタサライの最終ラインは誰にマークを付いていいのかわからない、混乱した状況に陥った。

 受け渡しが上手くいかなかった原因はガラタサライの選手がボールウォッチャーになっていたことにある。1,2失点目のシーンと前述したマークの受け渡しの部分も、ほとんどの選手がボールしか見ておらず、人を見ていなかったため失点に繋がってしまった。

 この試合に勝ったレアルはグループステージ突破に王手をかけて次節、首位を走るパリ・サンジャルマンとの一戦を迎える。一方のガラタサライはグループステージ敗退が決まったが、UFAEヨーロッパリーグに回るチャンスがある3位へ可能性を残している。

(文:松井悠眞)

【了】

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