ルイス・スアレスとリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
2016年2月14日、PKの常識が再び覆された。リーガエスパニョーラ第24節でセルタと対戦したバルセロナは、驚きのプレーで世界中を魅了している。
3-1でバルセロナがリードして迎えた終盤、バルセロナはPKを獲得。もちろん、キッカーはリオネル・メッシ。いつもどおりの助走から左足を振り抜くかと思いきや、ちょこんとボールを右に出す。相手もスタンドも一瞬何が起きたのか戸惑う中、このボールにルイス・スアレスとネイマールが飛び込み、前者がゴール。スアレスはこれでハットトリックを達成し、チームは最終的に6-1で勝利を収めた。
PKでのアシストというのは、これが初めてではない。当時の指揮官であるルイス・エンリケは、「クライフのゴールはみんなが覚えている」と試合後にコメント。1982年にアヤックスでヨハン・クライフ氏が決めたゴールを思い起こした。「好き嫌いは分かれるだろうが、選手とファンは自分たちのサッカーを楽しもうとしている」と話している。
2005年には、アーセナルで同様のトリックPKが試された。ロベール・ピレスが出したボールにティエリ・アンリが走り込む形だったが、ピレスのタッチが薄すぎたためボールが転がらず、このときは成功していない。
ラ・リーガ公式ツイッターは、セルタ戦のトリックPKを紹介。驚きのゴールはもちろん、バルセロナの雰囲気の良さも伝わってくる名場面だ。